NY外為:ドルほぼ変わらず、FOMC声明直後に一時高下

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27日のニューヨーク外国為替市場でドルはほぼ変わらず。連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表直後は大きく揺れた。市場では、FOMCが近い将来の利上げの可能性を示唆しなかったと受け止められた。

  FOMCは26、27 両日に開催した定例会合後の声明で、フェデラルファンド(FF)金利 誘導目標のレンジを市場の予想通り0.25-0.5%で据え置いた。定例会合後の声明では世界経済および金融情勢のリスクに触れず、米経済の最近の弱さについても重要視しない見解を示唆した。

  為替トレーダーは日銀の金融政策決定会合の結果に注目している。ブルームバーグがアナリスト41人を対象に実施した調査では、日銀による刺激策拡大を予想しているのは23人となっている。

  UBSのシニア為替ストラテジスト、ジェフ・ユー氏(ロンドン在勤)は、FOMC声明について、「金融政策当局の声明としては完璧だった。つまり変化もなく、目立った反応もない。つまりよく統制されていた」と述べ、「新しい情報が入るまで米国以外に投資家の関心が向かうだろう」と続けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数はほぼ変わらず。一時は0.4%上昇した。ドルは対円で0.1%上げて1ドル=111円46銭。対ユーロでは0.2%下げて1ユーロ=1.1322ドル。

  米金融当局による引き締め策はこれまで予想されていたよりも緩やかなものになるとの観測から、米国と他国の金融政策見通しの乖離(かいり)は縮小している。過去2年間にわたり20%上昇したドルは今年に入り4.4%下げている。

  みずほ銀行の通貨ストラテジスト、シリーン・ハラジュリ氏(ニューヨーク在勤)は「FOMC声明はいくらか明るいトーンだったが、6月に追加利上げを行うかどうかの明確な兆候は示していない」と述べ、それがドル上昇分を失う要因になったと続けた。

  ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によれば、ドルは年央までに対ユーロで1.10ドル、対円で113円に上昇する。
 
原題:Dollar Whipsaws Traders as Post-Fed Rally Proves Short-Lived(抜粋)