米国債:10年債連続安に歯止め、FOMC緩やかな利上げ念押しで

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27日の米国債相場は上昇。2014年以降で最長となった10年債の連続安に歯止めがかかった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利の引き上げを見合わせ、トレーダーは次回利上げのタイミングを予測する新たな手がかりを特に得なかった。

  この日は期間が長めの米国債が上昇を率いた。FOMCはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を予想通り0.25ー0.5%で据え置いた。声明は「経済活動の拡大は減速したように見える」との判断を下す一方、利上げは緩やかなペースになることをあらためて示した。次回FOMCは6月14ー15日に開かれる。

  日本銀行や欧州中央銀行(ECB)をはじめとする世界の中央銀行が緩和維持、もしくは追加緩和に動くなかで、FOMCは政策引き締めのタイミングをうかがっている。この日のFOMC声明を受け、BNYメロンやトロント・ドミニオン、UBSなどのストラテジストが9月まで当局は政策金利を据え置くとの見解を示した。

  ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略責任者、スバドラ・ラジャパ氏(ニューヨーク在勤)は「声明は低金利のさらなる長期化とFOMCの様子見シナリオを本格的に確認し、裏付けた」と指摘。「声明がタカ派に傾斜する可能性に備えていた投資家は、そうならなかったことが分かると安心して長期債に買いを入れた」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後
5時現在の10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.85%。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)の価格は21/32上昇して97 31/32。前日までは7営業日続落し、2014年以降で最長の連続安となっていた。

  トレーダーらが100%織り込む利上げの時期は早くても来年以降になる。FOMCは昨年12月にほぼ10年ぶりに利上げに踏み切った。

  日銀の金融政策発表を28日に控え、ブルームバーグがまとめたアナリスト41人の調査では23人が追加緩和を予想している。

  ソシエテのラジャパ氏は「サプライズが出てくるのではないだろうか」と話す。「量的緩和の拡大、もしくはECBのような信用緩和の拡大があるかもしれない」と述べた。

原題:Treasuries Snap Longest Slide Since 2014 on View of Gradual Fed(抜粋)

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