FOMC:6月利上げの可能性残す、世界的な経済・金融リスク削除

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米連邦公開市場委員会(FOMC)は26、27両日に開催した定例会合後の声明で、世界経済および金融情勢のリスクに触れず、米経済の最近の弱さについても重要視しない見解を示唆し、6月利上げの可能性を残した。

  FOMCは前回の声明にあった「世界の経済・金融情勢が引き続きリスクをもたらしている」という文言を削除し、動向を「注視していく」との表現に変えた。フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジは0.25-0.5%で据え置いた。

  ノーザン・トラストのチーフエコノミスト、カール・タネンボーム氏は「リスクに関する文言の削除は非常に重大だ。世界経済からの影響は一段と扱いやすくなっているとFOMCが自信を深めていることを反映している可能性がある」と述べた。

  声明は「年初以降、住宅セクターは改善が進んでいるが、企業の設備投資と純輸出は軟調な状態が続いた」と指摘。「雇用の力強い伸びを含む最近の一連の指標は、労働市場の力強さが増したことを示している」との表現を繰り返した。

  さらに声明は「経済活動の拡大は減速したように見えるものの、労働市場の状況は一段と改善した」と記述。「家計支出の伸びは鈍化したが、家計の実質所得は堅調なペースで増加し、消費者信頼感も引き続き高い水準にある」とした。

  FOMCは利上げを「緩やかな」ペースで進める方針をあらためて表明した。次回FOMC会合は6月14ー15日に開かれる。

  昨年12月に事実上のゼロ金利政策を解除し利上げに踏み切って以来、FOMCは政策金利を維持している。インフレ率について、声明は「目標である2%を引き続き下回っている」とし、「市場に基づくインフレ調整指標は低い水準にとどまっている」と指摘した。

  FOMCは見通しに対するリスクが均衡しているかどうかの評価を3会合連続で示さなかった。昨年12月の声明は、リスクが「均衡」していると言及していたが、金融市場の混乱を背景に、1月には「リスクのバランス」の文言が取り除かれた。

  カンザスシティー連銀のジョージ総裁はこの日、0.25ポイントの利上げを主張し、2会合連続で反対票を投じた。

原題:Federal Reserve Leaves Door Open for June Rate Increase (1)(抜粋)