欧州債:ギリシャ国債が下落-首相が首脳会議開催を要請、状況打開で

  • 短期債と長期債の利回り格差が拡大
  • トゥスクEU大統領、財務相レベルで解決すべき問題山積みと発言

27日の欧州債市場ではギリシャ国債が急落し、短期債の利回りは約3週間ぶりの大幅上昇となった。支援プログラムをめぐる債権者との不一致を埋めるため、チプラス首相がユーロ圏首脳会議の開催を要請したことが背景にある。同国株も売られた。

  ギリシャは短期債利回りが長期債を上回っており、1年債と10年債の利回り格差は274ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大。こうした金利差の拡大は、長期債のリターンをインフレが損ねる可能性よりも短期債の償還に対する懸念の方が強いことを示唆する。ギリシャ株の指標であるアテネ総合指数はこの日、約1カ月ぶりの大幅安となった。

  ギリシャ向け融資再開につながる可能性のあった今週開催予定のユーロ圏財務相会合が取りやめとなった数時間後、チプラス首相は緊急首脳会議の開催を求めた。こうした動きは、昨夏にユーロ圏離脱の瀬戸際まで同国を追い込んだ救済条件をめぐる対立の再現を懸念させる。

  欧州連合(EU)のトゥスク大統領はブリュッセルで記者団に対し「財務相レベルで取り組むべき問題が山積みだ」と発言。ドイツのショイブレ財務相は首脳会議の必要性は現時点でないとの見解を示した。

  DZバンク(フランクフルト)の主席市場ストラテジスト、ダニエル・レンツ氏は「先週はかなり利回り格差が縮小した。状況が打開されるだろうとの楽観があったためだ」とし、「相場の逆方向への切り返しは楽観が強すぎたことを示す」と語った。

  ロンドン時間午後3時45分現在、2017年7月償還債(表面利率3.375%)の利回りは前日比132bp上昇の11.66%。これは今月4日以来の大きな上げ。価格は1.235下げ91.125。10年債利回りは32bp上昇し8.92%となった。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは1bp低下の0.29%。同年限のスペイン国債利回りは2bp下げて1.62%。
  

原題:Greek Bonds Slide With Stocks as Tsipras Asks for Euro Summit(抜粋)

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