マイナス金利の「暗い」世界避け、財政出動を-ブラックロック会長

  • フィンク会長:各国政府は景気てこ入れで中央銀行に頼りすぎ
  • 財政出動は消費者と銀行を後押しし、利上げを可能にする

世界最大の資産運用会社である米ブラックロックのローレンス・フィンク会長兼最高経営責任者(CEO)は、各国政府が財政出動による景気刺激策に着手するべきだと呼び掛けた。投資家の間では、世界は金融政策にあまりに長く頼ってきたという声が強まっており、フィンク会長もこれに加わった格好だ。

  フィンク会長は27日にブルームバーグとのインタビューに応じ、金融政策は「限界に到達した」と指摘、一部の中央銀行が採用したマイナス金利を例に挙げた。日本銀行のマイナス金利政策は「明らかな誤り」だと断じ、財政政策が伴わなければ見通しは「暗い」だろうと語った。

  「世界全体で金融政策への依存を続けるなら、先行きは極めて暗いと思う」と述べ、「低金利やマイナス金利で世界中の預金者を苦しめている」と続けた。

  スペインやフランスなど一部の国に歳出を拡大する余地はないが、米国や英国は財政措置に重点を置けるだろうと同氏は指摘。このような刺激策がとられる場合、米金融当局はより積極的な利上げを開始し、消費者は定年後や教育など将来に備えて蓄える額を減らすことができると主張。製品やサービスに対する支出が増えて、経済成長が加速すると論じた。

  「2017年にかけて財政支出を拡大しインフラ投資を増やす方向に進むなら、株価上昇の第2ラウンドが実現する可能性もある。そうなれば、予想以上に早く金利が上がることもあり得る」と語った。

  米国の金利見通しについては、今年は25ベーシスポイント(bp)の利上げにとどまるだろうと予想。米経済は当局が見込んだほど高い成長を果たしていないと付け加えた。

原題:Fink Urges Spending to Avoid ‘Grim’ World of Negative Rates (1)(抜粋)