米中が踊り続ける「気まずいダンス」-中国経済の鍵握るFRB議長

  • 人民元相場の安定に伴い中国からの資本流出が鈍化
  • イエレン議長が利上げのシグナル示せば人民銀の対応が難しくなる

中国の人民元相場と資本流出の最近の落ち着きが続くかどうかは、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長次第である部分が大きい。

  イエレン議長が今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でハト的な姿勢を堅持すれば、ドル高の明白なきっかけとはならず、中国の企業や個人が資金を本土外に移すよう急ぐこともないだろう。

  だがもし近い将来の米利上げのシグナルが示されるなら話は違ってくる。ドル高に伴い中国から資本が流出し、経済成長を支えようとする中国人民銀行(中央銀行)の取り組みが一段と複雑になる。

  HSBCホールディングスのアジア経済調査共同責任者フレデリック・ニューマン氏は「米金融当局と中国は気まずいダンスから抜け出せない」と指摘。「中国人民銀と米金融当局という陰陽のような一対の関係がボラティリティに再び火を付ける恐れがある」と述べた。

  UBSグループの中国担当チーフエコノミスト、汪濤氏によれば、米金融当局が「ドル・人民元をめぐるストーリーで決定的な役割を担っている。資本流出に関するストーリーではドル・人民元のストーリーが決定的な役割」を演じている。エムレ・ティフティク氏ら国際金融協会(IIF)のアナリストは25日のリポートで、「人民元下落懸念が再び強まれば、資本流出がまた加速するリスクは残っている」と説明した。

原題:China’s Capital-Outflows Truce Awaits Cue From Janet Yellen(抜粋)

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