円が小幅高、日米金融政策会合控えて警戒感-対ドル111円台前半

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  • 一時は111円03銭までドル安・円高が進む場面も
  • ドル・円、最終的に大きく反落するリスクを警戒したい-ソシエテ

27日の東京外国為替市場では円が小幅高。日米の金融政策会合を前に警戒感が広がる中、軟調な株価を背景に円買いが優勢となった。

  午後3時33分現在のドル・円相場は1ドル=111円16銭前後で、一時は111円03銭まで円がじり高となった。ユーロ・円相場は1ユーロ=125円台後半から一時125円45銭まで円が買われ、同時刻現在は125円70銭前後。

  米国では26日から米連邦公開市場委員会(FOMC)が始まり、米東部時間27日午後2時(日本時間28日午前3時)に声明が発表される。また、国内では日本銀行の金融政策会合がこの日午後に始まり、28日に結果を公表する。

  ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店の鈴木恭輔為替資金営業部長は、FOMCは声明文がポイントになるが、今回は相対的に日銀への警戒感が高いことから、ドル・円の値幅は限られたものになりそうだと予想。「日銀については中身にもよる部分はあるが、いったんドル・円が上昇しても、最終的に大きく反落するリスクを警戒したい」と話した。

  西村康稔前内閣府副大臣は26日のブルームバーグのインタビューで、デフレ脱却へ日銀のやれることはたくさんあるとし、今週の決定会合では適切な判断を期待すると述べた。また、1ドル=110円前後でも円高は行き過ぎとの考えを示した。

  ブルームバーグがエコノミスト41人を対象に15-21日に実施した調査では、日銀が今週の会合で追加緩和を行うとの予想が23人に達した。 

 一方、米金利先物市場動向によると、今回のFOMCで利上げが実施される確率はゼロ。今回は終了後のイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長による記者会見が予定されておらず、経済分析・見通しと想定される次の措置を伝える手段は短い声明に限られる。

  三井住友銀行市場営業部NYトレーディンググループの柳谷政人グループ長(ニューヨーク在勤)は、海外勢を中心に日銀に対する緩和期待は高いとし、「FOMCがハト派的でドル売りが強まっていて、さらに日銀が緩和をパスということであれば、ドル・円は結構下がる」と予想。一方、日銀が緩和すれば、113円程度までドル・円は上がるが、「115円には届かないというイメージ」と語った。

  27日の東京株式相場は3日続落。反発して始まったが、間もなくマイナスに転じ、日経平均株価は一時100円超まで下げ幅を拡大する場面が見られた。

  ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.1300ドル前後で伸び悩む展開。欧州中央銀行(ECB)のクーレ理事はイル・ソレ24オレとのインタビューで、ヘリコプターマネーの議論や検討は行っていないと述べ、ユーロ相場は急上昇した場合に限り懸念材料になるとの考えを示した。

  豪ドルは急落。この日発表された1-3月期の豪インフレ率が予想を下回り、早期利下げ観測が高まった。