日本株3日続落、決算失望キヤノンやアップル関連安い-日米政策待ち

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27日の東京株式相場は3日続落。決算内容が失望されたキヤノンシマノイビデンが大幅安、米アップルの四半期売上高が前年同期比で減少する見通しで、村田製作所など電子部品株も安い。不動産や保険株も軟調と、日米金融政策に対し過度に高まった期待の反動売りも続いた。

  TOPIXの終値は前日比7.39ポイント(0.5%)安の1384.30、日経平均株価は62円79銭(0.4%)安の1万7290円49銭。

  T&Dアセットマネジメントの神谷尚志チーフ・エコノミストは、「日本銀行の政策を確信を持って予想できない中、ファンダメンタルズである決算はどちらかと言えば失望。投資家は動きが取れず、結果待ちで様子見」と話した。

  為替の安定を受け朝方こそ前日終値付近で始まったものの、時価総額上位銘柄を中心にじりじりと下落。26ー27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、27ー28日の日銀の金融政策決定会合など日米双方の政策結果を見極めようと、投資家の見送り姿勢は強かった。東証1部の時価総額と流動性上位30銘柄で構成されるTOPIXコア30指数は1.1%安と、TOPIXより下落率が大きい。ただ、政策期待が下支えする格好で東証1部の騰落銘柄数は値上がり840に対し、下落は978と大きく差は開かず、明確な方向性を見出しにくい1日でもあった。

  米アップルが26日に発表した1-3月(第2四半期)決算は約10年ぶりの減収。iPhone(アイフォーン)の需要減少が響き、4-6月(第3四半期)売上高も410億ー430億ドルと前年同期比で減少を見込む。4-6月売上高のアナリスト予想は474億ドル。アップル株は時間外取引で下落した。シカゴ24時間電子取引システム(GLOBEX)の米S&P500種株価指数先物は、基準価格比で終始軟調だった。

  丸三証券の牛尾貴投資情報部長は、アップルについて「利益は予想以上の落ち込み。株価が時間外で急落し、今晩の米国株全体への警戒がある」と指摘。日銀の政策に関しては、物価が目標に達していない点は追加緩和につながる半面、足元の株価と為替の動きから今回は追加緩和がない可能性の方が高く、「公表前に主力銘柄は外しておく必要がある」と言う。

  国内では決算発表が本格化し、業績内容に応じた個別選別の様相も強まった。2016年12月期の営業利益計画を下方修正したキヤノン、1-3月期営業利益は前年同期比31%減だったシマノ、17年3月期経常利益計画が予想を下回ったJFEホールディングスは下げた。今期営業利益が7割減の見込み、と午後に発表したイビデンは大引けにかけ急落。

  半面、16年3月期の営業利益が市場予想を上回った信越化学工業、16年3月期の経常利益が予想を超過した東北電力は買われた。SMBC日興証券投資情報部の太田千尋部長は、「先行して株価が下げていただけに、例年より決算に対するマーケットの物差しは寛大になっている。ただ、今期2桁減益はアウト」とみていた。

  東証1部33業種は陸運や電機、鉄鋼、空運、医薬品、輸送用機器、不動産、保険、機械、電気・ガスなど21業種が下落。水産・農林、鉱業、食料品、ガラス・土石製品、石油・石炭製品、ゴム製品、化学など12業種は上昇。鉱業は、26日のニューヨーク原油先物が3.3%高の1バレル=44.04ドルと昨年11月以来の高値を付けたことがプラス材料。

  売買代金上位では三菱自動車やファナック、三菱重工業、JR東海、JR西日本が安い。半面、スズキや川崎重工業、エムスリー、IHI、小糸製作所は高い。東証1部の売買高は20億4047万株、売買代金は2兆2631億円。売買高は前日に比べ8%減った。