4月26日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドル下落、10カ月ぶり安値に迫る-低調な耐久財受注響く

26日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。10カ月ぶり安値 に迫った。朝方発表された米耐久財受注が予想を下回る伸びとなり、景 気が向かい風を受けていることが示唆された。米連邦公開市場委員会 (FOMC)は26-27日の日程で金融政策会合を開いている。

ドルは主要通貨の大半に対して下げた。アナリストの間では今週の FOMCで政策金利が引き上げられる可能性はほぼないとみられてお り、金融政策決定者は6月に利上げする用意があると示唆する可能性が あるとみている。

スタイフェル・ニコラウスのチーフエコノミスト、リンゼー・ピエ グザ氏 は「今後数カ月間はドルに継続的な弱さが見られる可能性があ る」と述べ、「しかし6月のFOMC会合へ向けての声明内容に非常に 左右されるだろう」と続けた。

日本や欧州が緩和策を続け、中国市場など新興市場が減速する中で ドル買いは過去2年間、勝ち続けていた。ここにきて米国経済成長の減 速から米金融政策当局は成長見通しを下方修正し、利上げシナリオを後 退させたことから、ドル上昇が失速した。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は0.5%低下。年初来の下げは4.6%となっている。ドルは対円で は0.1%上昇して1ドル=111円31銭。

RBCキャピタル・マーケッツのシニア通貨ストラテジスト、エル サ・リグノス氏は「多くの市場参加者はドル取引にうんざりしてきたよ うだ」と述べた。

先物トレーダーによれば、今週のFOMC会合では政策金利は据え 置かれると予想されているが、年内に追加利上げが発表される可能性 は67%が織り込まれており1週間前の55%から上昇した。

原題:Dollar Weakens Toward 10-Month Low on Durables Orders Before Fed(抜粋)

◎米国株:S&P500種は小幅高、決算は強弱混在-FOMC待ち

26日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小幅高。まちまちな 内容の企業決算や、あすの米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表 を控えた様子見姿勢が影響した一方、原油相場の上昇を受けて商品株が 値上がりした。

米国株は先週に数カ月ぶり高値に達したが、さらなる上抜けが難し くなっている。企業決算の発表が相次ぐ中で、主要指数は小幅なレンジ での推移が続いている。決算ではプロクター・アンド・ギャンブル (P&G)や3Mの利益が予想を上回ったものの、株価は下落した。一 方、化学品のデュポンは上昇。2016年通期の利益見通しの引き上げが好 感された。引け後に決算を発表したアップルとツイッターはいずれも時 間外で大きく下落している。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2091.70。ダウ工業株30種 平均は13.08ドル(0.1%)高の17990.32ドル。ナスダック総合指数 は0.2%下落した。

リッジワース・インベストメンツ(アトランタ)のシニアストラテ ジスト、アラン・ゲイル氏は「S&P500種は2090付近の重要な抵抗圏 に入っており、ここを上抜けるにはそれなりの強い材料が必要になるだ ろう」と分析。「FOMC会合がきょうから始まっており、この抵抗線 付近でのポジショニングから、トレーダーらは会合が終わるまで様子見 になっているものと思われる」と続けた。

決算発表のペースが加速する中、アナリストらはS&P500種構成 銘柄の1-3月期の利益について9.2%減を見込んでいる。年初の時点 では横ばいが見込まれていた。今週は構成銘柄全体の3分の1余りが決 算を発表する。これまで発表済みの決算では80%で利益、59%で売上高 が予想を上回っている。

アップルは時間外取引で下落。ニューヨーク時間午後4時46分現在 で6%安となっている。1-3月期決算は約10年ぶりの減収となった。 「iPhone(アイフォーン)」の需要減少が響き、4-6月期の売 上高も前年同期比で減少するとの見通しを示した。

この日発表された経済指標では、3月の米耐久財受注が市場予想を 下回る伸びにとどまった。資本財の需要が依然として低調だった。また 2月の米主要20都市住宅価格指数は前年比での伸びが市場予想を下回っ た。4月の米消費者信頼感指数は予想以上の低下となった。

先物トレーダーが織り込む今週のFOMC会合での利上げ確率はゼ ロ。確率が50%を超えるのは9月以降となっている。

EFGアセット・マネジメントの調査責任者、ダニエル・マリー氏 (ロンドン在勤)は「現在発表されている決算が今年の底で、年末に向 けて改善が見込めるのか何らかの手がかりが求められている」と指摘。 「その点から見て、FOMCの声明が重要になるのは明らかだ」と続け た。

S&P500種の業種別10指数では6指数が上昇。エネルギーや素材 の上げが目立った。一方で情報技術やヘルスケア、生活必需品、電気通 信サービスは下げた。

原題:S&P 500 Index Edges Higher Amid Earnings While Fed Deliberates(抜粋)

◎米国債:30年債が7日続落、06年以降で最長-FOMCの結果待ち

26日の米国債市場では30年債が7日続落。2006年以降で最長の連続 安となった。米国でインフレ加速の兆候が表れる中、連邦公開市場委員 会(FOMC)会合がこの日から2日間の日程で始まった。

原油相場の上昇を受け、債券市場が示すインフレ期待が終値ベース で昨年8月以来の高水準となり、国債利回りも上昇した。日本国債に対 する米国債の上乗せ利回りは拡大し、3月22日に付けた1年半ぶりの高 水準に近づいた。FOMCは27日、日本銀行は28日にそれぞれ政策決定 を発表する。

原油相場が2月に付けた12年ぶり安値から70%戻しており、インフ レ率がFOMCの目標である2%に向かっているとの見方が強まり、米 国債利回りは上昇傾向にある。金利先物相場の動向によれば、今回の FOMC会合では金利据え置きが予想されているが、年内の利上げ確率 は67%と、1週間前の55%から上昇している。

BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・ コーリ氏は「FOMCはどの程度タカ派に傾く意欲があるのかを市場に 説明する必要があり、市場は現在それに備えている」と指摘。 「FOMCが6月利上げの可能性を高めようとするとの思惑から、あす は短期債が売られるとの見方も一部にある」と述べた。

コーリ氏は顧客に対しFOMC会合を前に短期債を買わないよう助 言したとしながらも、長期的には良い投資であるとの見解を示したとい う。

ニューヨーク時間午後5時現在、30年債利回りは前日比2ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.75%と、2月1日以来の高 水準。同年債(表面利率2.5%、2046年2月償還)の価格は94 27/32。 利回りは4月15日以来、19bp上昇している。10年債利回りは1bp上 昇の1.93%と、3月22日以来の高水準。

金融政策に敏感な2年債利回りは3bp上昇の0.86%。シティグル ープの米経済サプライズ指数は米経済成長が予想を下回る幅が3月以降 拡大していることを示しているが、同利回りは上昇傾向にある。この日 発表された3月の耐久財受注は前月から増加したものの、市場予想を下 回る伸びにとどまった。4月の米消費者信頼感指数は市場の予想以上に 低下した。

CRTキャピタル・グループの米国債戦略責任者、デービッド・エ ーダー氏は「データよりも米金融当局のレトリックが市場を動かしてい る。当局は利上げ実施を望んでいる、あるいは少なくとも将来の利上げ が引き続き織り込まれることを望んでいるという、FOMCのバイアス と思われるものに基づいた取引だ。市場はその後で平均的な位置に戻 り、次の会合に関して心配し始める」と語った。

FOMCは3月会合で世界経済の減速とドル高を指摘した上で、年 内の利上げ予想を4回から2回に下方修正した。金利先物市場では追加 利上げが完全に織り込まれているのは来年2月。

今後10年のインフレ期待を示す通常の10年債とインフレ連動国債 (TIPS)10年物の利回り差は1.68ポイントに拡大した。

財務省が実施した5年債入札(発行額340億ドル)の結果による と、最高落札利回りは1.41%となった。前回入札(3月29日)の最高落 札利回りは1.34%。

原題:Treasuries Extend Longest Slump Since 2006 as Traders Await Fed(抜粋)

◎NY金:上昇、米金利政策のシグナル待ち-中国経済改善を材料視

26日のニューヨーク金相場は上昇。中国経済改善の兆しが材料視さ れたほか、市場は米金融当局から金利見通しに関するシグナルを待って いる。金は1-3月(第1四半期)に16%上昇し、四半期ベースでは30 年ぶりの大幅高となっていた。4月に入ってからは一進一退の展開で、 月間ベースではほぼ変わらず。

ドイツのバーデン・ビュルテンベルク州立銀行の商品アナリスト、 トールステン・プロッテル氏は「1-3月期には世界的な景気後退に関 する不安があったが、今は経済ニュースが改善しているため、金は一段 の上昇には至っていない」と指摘。「上場投資信託(ETF)を通じた 買いも小休止しており、上向く動因がない」と述べた。

ブルームバーグのデータによると、ニューヨーク時間午後2時45分 現在、金スポット相場は前日比0.3%高の1オンス=1242.30ドル。一時 は0.5%下げる場面もあった。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日 比0.3%高の1オンス=1243.40ドルで終了。一時は0.6%下落してい た。

銀スポット相場は0.5%上昇の17.0896ドル。プラチナとパラジウム は下落した。

原題:Gold Flip-Flops as Rosier China Leaves Investors Guessing on Fed(抜粋)

◎NY原油:急反発、5カ月ぶり高値-供給超過解消への期待で

26日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が大幅反発。世界的な供給超過が徐々に 解消に向かうとの期待から買いが入り、約5カ月ぶりの高値で引けた。 英石油会社BPのボブ・ダドリー最高経営責任者(CEO)は年末まで に需給バランスが回復する可能性があるとの見方を示した。

シティ・フューチャーズ・パースペクティブのエネルギーアナリス ト、ティム・エバンス氏は「市場ではセンチメントの回復が続いてい る」と指摘。「価格は底打ちし需給バランスは今年回復するとの見方が 広がっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日 比1.40ドル(3.28%)高い1バレル=44.04ドルで終了。終値ベースで 昨年11月10日以来の高値。ロンドンICEのブレント6月限は1.26ドル (2.8%)上昇の45.74ドル。

原題:Crude Oil Rises to Five-Month High as Market Seen Rebalancing(抜粋)

◎欧州株:4日ぶり上昇、好決算でスタンダードチャータードとBP高い

26日の欧州株式相場は4営業日ぶりに上昇した。企業決算を好感し た買いが優勢となった。

英銀スタンダードチャータードは9.8%上昇し4カ月ぶり高値を付 けた。貸倒引当金が予想に反して減少したことが背景にある。英石油会 社BPは4.3%値上がり。原油下落にもかかわらず、予想外の黒字とな ったことが手掛かり。スウェーデンの銀行スウェドバンクは3%上げ た。純利益がアナリスト予想を上回った。

指標のストックス欧州600指数は前日比0.2%高の347.31で引けた。 一時は0.7%高となった。前日までの3日続落は、ここ1カ月で最長の 下げ局面だった。週内の米連邦公開市場委員会(FOMC)と日本銀行 の金融政策決定会合が注目されている。

ランプ・アセット・マネジメント(デュッセルドルフ)で株式投資 を担当するファンドマネジャーのミヒャエル・ボイシュネック氏は「決 算シーズンは極めて順調だ」と述べた上で、「だが、米当局者のわずか 一言で状況は変わり得る。何ら変更はない見込みだが、声明の内容が重 要だ」と語った。

この日の西欧市場の主要株価指数の中で、イタリアとスペインの株 価指数が大きく上げた。モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナとウニク レディト、ビルバオ・ ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)の 上げが目立った。ドイツ銀行は2.3%高と、独DAX指数の構成銘柄の 中で上昇率首位だった。ストックス600指数の銀行株指数は約1カ月ぶ りの高水準に達した。

個別銘柄では、独自動車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)の 優先株が1.6%上昇。1-3月期の世界販売台数はトヨタ自動車を抜い て首位に立った。独鉄鋼・工業製品メーカー、ティッセンクルップ は2.5%値下がり。オーストラリアの総額500億豪ドルに上る次期潜水艦 建造事業をめぐり、フランスのDCNSグループに競り負けた。

原題:Europe Stocks Halt Slide Amid Standard Chartered, BP Earnings(抜粋)

◎欧州債:日独の国債利回り格差拡大、9月以来の大きさ-日銀会合控え

26日の欧州債市場では、ドイツ国債の日本国債に対する利回り上乗 せ幅(スプレッド)が拡大し、昨年9月以降で最大となった。日本銀行 が今週の金融政策決定会合で追加緩和に踏み切るとの見方が背景にあ る。

欧州中央銀行(ECB)は先週の定例政策委員会で金融政策を据え 置きとした。日銀はECBと同様に成長促進とインフレ押し上げを目指 し、前例のない資産購入プログラムとマイナス金利を推進している。

みずほインターナショナルの金利戦略責任者、ピータ-・チャトウ ェル氏によれば、10年物の日独国債利回り格差は開き過ぎている。日本 国債の利回りは低く日本の投資家にとって外債は魅力的なはずで、28日 の日銀会合後はスプレッドが縮小すると同氏は予想する。

スプレッドは「過去1年間のレンジ上限にあるが、ファンダメンタ ル面では何も変わっていない」と同氏は指摘。「欧州と日本はインフレ と成長の見通しが依然として芳しくないため、それぞれの中銀は緩和姿 勢を堅持している。現在のスプレッド拡大局面はドイツ債を購入する好 機だと捉えられる公算が大きい」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時45分現在、欧州債の指標とされるドイツ10年 債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇 の0.30%となり、3月16日以来の高水準に達した。同国債(表面利 率0.5%、2026年2月償還)価格は0.36下げ101.925。

日本の10年物国債利回りはマイナス0.105%で、ドイツ国債とのス プレッドは40bp。これは終値ベースで昨年9月以来の大きさとなる。 ブルームバーグがエコノミスト41人を対象に実施した調査によると、日 銀が今週の会合で追加緩和を行うと予想したのは23人。

原題:Germany’s Yield at 7-Month High Versus Japan’s Before BOJ Meets(抜粋)