米国株:S&P500種は小幅高、決算は強弱混在-FOMC待ち

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26日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小幅高。まちまちな内容の企業決算や、あすの米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表を控えた様子見姿勢が影響した一方、原油相場の上昇を受けて商品株が値上がりした。

  米国株は先週に数カ月ぶり高値に達したが、さらなる上抜けが難しくなっている。企業決算の発表が相次ぐ中で、主要指数は小幅なレンジでの推移が続いている。決算ではプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)や3Mの利益が予想を上回ったものの、株価は下落した。一方、化学品のデュポンは上昇。2016年通期の利益見通しの引き上げが好感された。引け後に決算を発表したアップルとツイッターはいずれも時間外で大きく下落している。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2091.70。ダウ工業株30種平均は13.08ドル(0.1%)高の17990.32ドル。ナスダック総合指数は0.2%下落した。

  リッジワース・インベストメンツ(アトランタ)のシニアストラテジスト、アラン・ゲイル氏は「S&P500種は2090付近の重要な抵抗圏に入っており、ここを上抜けるにはそれなりの強い材料が必要になるだろう」と分析。「FOMC会合がきょうから始まっており、この抵抗線付近でのポジショニングから、トレーダーらは会合が終わるまで様子見になっているものと思われる」と続けた。

  決算発表のペースが加速する中、アナリストらはS&P500種構成銘柄の1-3月期の利益について9.2%減を見込んでいる。年初の時点では横ばいが見込まれていた。今週は構成銘柄全体の3分の1余りが決算を発表する。これまで発表済みの決算では80%で利益、59%で売上高が予想を上回っている。

  アップルは時間外取引で下落。ニューヨーク時間午後4時46分現在で6%安となっている。1-3月期決算は約10年ぶりの減収となった。「iPhone(アイフォーン)」の需要減少が響き、4-6月期の売上高も前年同期比で減少するとの見通しを示した。

  この日発表された経済指標では、3月の米耐久財受注が市場予想を下回る伸びにとどまった。資本財の需要が依然として低調だった。また2月の米主要20都市住宅価格指数は前年比での伸びが市場予想を下回った。4月の米消費者信頼感指数は予想以上の低下となった。

  先物トレーダーが織り込む今週のFOMC会合での利上げ確率はゼロ。確率が50%を超えるのは9月以降となっている。

  EFGアセット・マネジメントの調査責任者、ダニエル・マリー氏(ロンドン在勤)は「現在発表されている決算が今年の底で、年末に向けて改善が見込めるのか何らかの手がかりが求められている」と指摘。「その点から見て、FOMCの声明が重要になるのは明らかだ」と続けた。

  S&P500種の業種別10指数では6指数が上昇。エネルギーや素材の上げが目立った。一方で情報技術やヘルスケア、生活必需品、電気通信サービスは下げた。

原題:S&P 500 Index Edges Higher Amid Earnings While Fed Deliberates(抜粋)