米国債:30年債が7日続落、06年以降で最長-FOMCの結果待ち

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26日の米国債市場では30年債が7日続落。2006年以降で最長の連続安となった。米国でインフレ加速の兆候が表れる中、連邦公開市場委員会(FOMC)会合がこの日から2日間の日程で始まった。

  原油相場の上昇を受け、債券市場が示すインフレ期待が終値ベースで昨年8月以来の高水準となり、国債利回りも上昇した。日本国債に対する米国債の上乗せ利回りは拡大し、3月22日に付けた1年半ぶりの高水準に近づいた。FOMCは27日、日本銀行は28日にそれぞれ政策決定を発表する。

  原油相場が2月に付けた12年ぶり安値から70%戻しており、インフレ率がFOMCの目標である2%に向かっているとの見方が強まり、米国債利回りは上昇傾向にある。金利先物相場の動向によれば、今回のFOMC会合では金利据え置きが予想されているが、年内の利上げ確率は67%と、1週間前の55%から上昇している。

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「FOMCはどの程度タカ派に傾く意欲があるのかを市場に説明する必要があり、市場は現在それに備えている」と指摘。「FOMCが6月利上げの可能性を高めようとするとの思惑から、あすは短期債が売られるとの見方も一部にある」と述べた。

  コーリ氏は顧客に対しFOMC会合を前に短期債を買わないよう助言したとしながらも、長期的には良い投資であるとの見解を示したという。

  ニューヨーク時間午後5時現在、30年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.75%と、2月1日以来の高水準。同年債(表面利率2.5%、2046年2月償還)の価格は94 27/32。利回りは4月15日以来、19bp上昇している。10年債利回りは1bp上昇の1.93%と、3月22日以来の高水準。

  金融政策に敏感な2年債利回りは3bp上昇の0.86%。シティグループの米経済サプライズ指数は米経済成長が予想を下回る幅が3月以降拡大していることを示しているが、同利回りは上昇傾向にある。この日発表された3月の耐久財受注は前月から増加したものの、市場予想を下回る伸びにとどまった。4月の米消費者信頼感指数は市場の予想以上に低下した。

  CRTキャピタル・グループの米国債戦略責任者、デービッド・エーダー氏は「データよりも米金融当局のレトリックが市場を動かしている。当局は利上げ実施を望んでいる、あるいは少なくとも将来の利上げが引き続き織り込まれることを望んでいるという、FOMCのバイアスと思われるものに基づいた取引だ。市場はその後で平均的な位置に戻り、次の会合に関して心配し始める」と語った。

  FOMCは3月会合で世界経済の減速とドル高を指摘した上で、年内の利上げ予想を4回から2回に下方修正した。金利先物市場では追加利上げが完全に織り込まれているのは来年2月。

  今後10年のインフレ期待を示す通常の10年債とインフレ連動国債(TIPS)10年物の利回り差は1.68ポイントに拡大した。

  財務省が実施した5年債入札(発行額340億ドル)の結果によると、最高落札利回りは1.41%となった。前回入札(3月29日)の最高落札利回りは1.34%。
  

原題:Treasuries Extend Longest Slump Since 2006 as Traders Await Fed(抜粋)