米大手銀行に安定的長期調達の強化求める-米銀行監督当局が規則案

  • 危機後の銀行の流動性基準を監督当局が設定
  • 安定調達比率は資金源としての預金重視を奨励

ウォール街の大手銀行は変動の激しい短期の資金調達を減らすことを求められる。米監督当局が数カ月以上におよぶ金融市場ストレスを銀行が乗り切るための規則案を示した。

  連邦預金保険公社(FDIC)と通貨監督庁(OCC)、連邦準備制度理事会(FRB)が26日承認した規則案は、預金などによる安定的な長期の資金調達を増やすことを銀行に促す内容。各銀行が12カ月を持ちこたえられるだけの安定的資金供給源を持つことを求める規則案について、FDIC理事会が意見公募する。

  金融危機後に整備された銀行の自己資本やレバレッジ、流動性に関する新規制の中で、長期の流動性規則である安定調達比率要件は最後のものの一つで、30日間を乗り切るのに十分な現金化の容易な資産の保有を求めた短期流動性規則に加わるもの。米当局の案はバーゼル銀行監督委員会(バーゼル委)が2014年に公表した規則に基づいている。長期、短期いずれの規則も銀行が危機時に資金繰りに行き詰まることを防ぐためのものだ。

  規則案テキストによると、「銀行に安定的な調達プロフィルを維持することを求めるこの規則案は、金融セクターの流動性リスクを低減化し安全で耐久性のある金融システムを作るものだ」という。

  新規則は、危機前には銀行の重要な資金調達手段だった現先取引への依存低下を迫る。2500億ドル(約27兆7600億円)超の資産を持つ15行が対象だが、資産500億ドル超の20行へのより緩やかな要件も付記されている。

  当局の見積もりによれば、対象銀行のほとんどが、18年に発効する規則の要件を現時点で満たしており、満たしていない数行も目標に近い。当局は四半期ごとに保有資産の報告を求めるという。

原題:Big Banks Would Have to Boost Long-Term Funding Under U.S. Plan(抜粋)
Big Banks Forced to Rely on Long-Term Funding Under U.S. Plan