「ゴールドマン銀行」オンラインでも始動-米新規則への対応先取り

更新日時
  • 銀行の流動性めぐる新規則の案を米当局が公表
  • ゴールドマンとモルガン・スタンレーは危機後に預金増やす

ゴールドマン・サックス・グループは先週、ゼネラル・エレクトリック(GE)からオンライン銀行を取得した。ゴールドマンとモルガン・スタンレーはここ10年、資金源として預金への依存を高めてきた。米銀行監督当局が26日に公表した銀行の流動性をめぐる新規則案への対応に役立つ。

  ゴールドマンはGEキャピタルから買い取ったオンライン事業のプラットホームを自社のGSバンクUSA部門に統合した。預金160億ドル(約1兆7700億円)をGEから引き継ぎ、オンラインで開設された貯蓄預金口座では1.05%の金利を支払う。「ゴールドマン銀行」での預金ベースはGE部門買収前で既に、2007年と比べて約7倍に増えていた。

  ゴールドマンとモルガン・スタンレーは銀行持ち株会社に転身し、連邦準備制度理事会(FRB)の監督下に入ることで08年の金融危機を乗り切った。それ以降、両社は預金受け入れを増やしている。規制当局は危機時に凍り付いた短期調達市場よりも、預金の方が望ましい資金源だと考えている。

  米当局は26日、バーゼル銀行監督委員会(バーゼル委)が14年に公表した規則に基づいた米規則案を公表した。同規則はいわゆる安定調達比率(NSFR)として、銀行が向こう1年に発生するあらゆる支払い義務に対応できるだけの流動資産の保有を義務付けるものだ。預金は現先取引など市場での調達に比べ、安定した資金源と見なされている。

  短期の流動性規則である流動性カバレッジ比率(LCR)については、ゴールドマンは既に完全に満たしていると最新の年次報告書で明らかにしていた。同規則は来年、完全適用される。長期の規則については想定される影響を検証中だとしていた。26日の発表によれば、当局は新規則対象の銀行の大半が既に要件を満たしていると見積もっている。規則の発効は18年。

  オンラインバンクはゴールドマンにとって初のリテール預金者獲得の試み。これまでは他業務での顧客からの預金が中心で、15年末はプライベートバンクからの預金と譲渡性預金が大半を占めた。

  モルガン・スタンレーはウェルスマネジメント事業やリテールブローカー部門の顧客から預金獲得を図っている。

原題:Goldman Bank Website Caps Quiet Shift Before New U.S. Cash Rule(抜粋)
Goldman Bank Website Caps Shift Before New U.S. Cash Rule (1)

(米当局が規則案を公表したことを追加します.)
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