独VW、欧州でのリコールに遅れ-「パサート」の修理先送り

  • パサートの約15万台リコール、独規制当局から承認得られず
  • 「ゴルフ」の修理優先に転換も、まだ当局から最終承認得られず

ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)は独規制当局から承認を得られず、排ガス規制を逃れるため不正操作された約15万台のセダン「パサート」のリコール(無料の回収・修理)を延期した。7カ月に及ぶディーゼル車をめぐるスキャンダルから脱する同社の取り組みにとって新たな足かせとなる。

  VWブランドの販売を統括するユルゲン・シュタックマン氏が北京モーターショーでインタビューに応じ、不正ソフトウエアの機能を止めた後でも騒音が大きくならず、燃費が悪くならないよう改修する上で必要な当局の承認を得るため同社は作業を進めていると述べた。フォルクスワーゲンは3月に2リッターのディーゼルエンジンを搭載するパサートのリコールを始める計画だったが、方針を転換して現在ではハッチバック「ゴルフ」の修理に関する承認を探っている。

  シュタックマン氏はパサートの修理について、「当局とわれわれはいずれも結果には満足していない」と説明。「当社はパサートに関する新たな解決策に取り組んでいる。欧州ではゴルフから始めるだろう。これは時間をめぐる競争ではない」と述べた。

  VWはゴルフでも独当局から規制上の最終承認を得られておらず、直ちに修理を始めることはできない。同社は1月にリコールを開始したが、これまでリコールしたのはピックアップトラック「アマロック」の1万台弱にとどまっている。

原題:VW’s European Recall Hits Delay as Passat Fix Is Pushed Back(抜粋)