マカオのカジノ株上昇は持続不能か-先週は1月以来最大の下げ

  • リゾートの新設が既存施設に打撃を与える恐れ-フィッチ
  • 4-6月はマカオが最も停滞する時期-JPモルガン

マカオのカジノ株は先週、1月以来最大の下落を記録した。インベスコで日本を除くアジアの最高投資責任者(CIO)を務めるポール・チャン氏(香港在勤)は、下げ止まる兆しが見えないと話す。

  サンズ・チャイナ(金沙中国)などマカオのカジノ銘柄で構成される指数は先週、週間ベースで5.5%下落。それまでは1月安値からの上昇率がMSCI香港指数の約3倍に達していた。カジノ運営各社がゲームテーブルを増設する一方、業界全体の収入が減少、大金を賭ける顧客がカジノを敬遠しているため、カジノ株の反発は失速するとの見通しをチャン氏は示した。

  チャン氏は「これが回復と言えるのか。私はまだ回復を全く目にしていない」と説明。「収入の伸びは改善していない上に、各社は利益率の低い大衆向け市場に移行している。今はカジノセクターに投資する好機だとは思わない」と述べた。

  中国政府の反腐敗運動などが響き、マカオのカジノ収入は2年近くにわたり減少している。大金を賭ける顧客の支出が圧迫されているため、カジノ運営各社はファミリー層を対象とし、カジノ以外の収入を見込むリゾートに200億ドル(約2兆2200億円)近く投資することを余儀なくされている。これにより既存施設との共食いになる恐れがあるとフィッチ・レーティングスは指摘している。

  カジノ株の主要6銘柄で構成されるブルームバーグ・インテリジェンスの指数は先週より前の段階で、1月21日に付けた5年ぶり安値から46%上昇。MSCI香港指数の上昇率は17%だった。

  JPモルガン・チェースは今月のリポートで、カジノ株の上昇は失速する可能性があると指摘。投資家が利益確定に動いているほか、4ー6月(第2四半期)は大型連休がないため従来からマカオが最も停滞する時期であるためだという。

原題:Macau Casino Stock Rally Seen Unsustainable as Downturn Endures(抜粋)

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