【個別銘柄】三菱自が急落、日電産高い、減益計画の日立国際電は下げ

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26日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  三菱自動車(7211):前日比9.6%安の434円。軽自動車の燃費データを改ざんした問題で、同社が1990年代から国が定める方法とは異なる方法で燃費計算をしていたことが分かったと日本経済新聞が報じ、午後の取引で急落した。不適正な検査が行われたのは数十車種に上るとみられ、調査内容を国土交通省に報告するという。

  日本電産(6594):4%高の8164円。2017年3月期営業利益は前期比4.4%増の1300億円を見込むと25日に発表した。野村証券は車載や産機向け中型モーターの企業の合併・買収(M&A)を通じて、外延的な利益成長ができる地力を評価。特に車載電子制御ユニット(ECU)事業の拡大につながるM&Aは同社モーターの採用顧客・採用アプリの拡大やシステムのブラックボックス化につながるため、シナジー効果が見込めるとした。投資判断「買い」を継続。

  日立国際電気(6756):13%安の1105円。17年3月期営業利益は前期比22%減の126億円を見込むと25日に発表した。市場予想は192億円だった。クレディ・スイス証券は20%減益程度の会社計画が市場コンセンサスであったと思われるが、それをはるかに下回るガイダンスとなった、と指摘。非常にネガティブとみている。

  チタンセクター:東邦チタニウム(5727)は9.8%安の771円、大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)は8.6%安の1492円。クレディ・スイス証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に下げた。16年暦年の価格交渉は想定以上に厳しくなった可能性があり、17年3月期業績予想を大幅に引き下げざるを得なくなったと説明。スポンジチタンの直接の需要先であるインゴットの消費量は前年同期並みまで減速し、在庫量も高水準と分析した。

  三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):3.6%安の560.9円。17年3月期の純利益予想が8000億円前後にとどまる見通し、と25日に共同通信が報じた。マイナス金利で長短金利が急落し、貸し出しの利ざやが縮小していることが響く。原油安により米国で融資先のエネルギー関連企業の業績が悪化するなどしており、必要な貸倒引当金を積む方針とした。

  日立化成(4217):5.3%高の2032円。25日に発表した17年3月期営業利益予想は前期比1.8%増の540億円と、市場予想の512億円を上回った。野村証券は、テクニカルな影響はあるが、総じて底堅い印象と指摘した。また日立化成は19年3月期までの中期経営計画も発表、配当性向30%程度の目安や最終年度のROE目標12%(16年3月期実績10.9%)を掲げた。

  Jーオイルミルズ(2613):5.3%高の357円。16年3月期営業利益は前の期比9.7%増の46億円と、従来計画から31%上振れたもようと25日に発表した。基盤の製油事業でコストが低下したほか、付加価値商品の販売拡大が寄与した。

  JSR(4185):3.2%安の1599円。17年3月期営業利益予想は前期比1.7%増の350億円と、市場予想の390億円を下回った。SMBC日興証券は低調に推移した16年3月期第4四半期比で上期から回復想定しているが、ハードルが高い印象が拭えないと指摘。通期計画に下振れ懸念が残るとみる。

  キヤノン電子(7739):3%安の1628円。16年1-3月期営業利益は前年同期比35%減の19億円だった、と25日に発表した。コンポーネントセグメントでのデジタルカメラ用シャッターユニットや絞りユニット、レーザープリンターの売り上げ減少などが響いた。

  三菱重工業(7011):3.6%安の421.8円。16年3月期純利益は客船事業関連で特別損失を計上したことから従来予想比27%減の660億円になったようだ、と25日午前に発表。クレディ・スイス証券は会社側の説明会を受け、宮永社長は客船事業の混乱は収束方向にあるとコメントしたが追加の損失発生に関しては否定しなかったと指摘。さらに今回、新たに三菱自動車の持分法投資損失と保有株式の減損リスクが顕在化してきたとみる。
 
  コクヨ(7984):10%高の1479円。16年1-3月期の連結営業利益は前年同期比42%増の92億1200万円だった、と25日に発表。収益柱のファニチャー関連で首都圏中心にオフィス家具販売が好調に推移。新商品の投入や価格改定効果のあったステーショナリー関連の堅調や、通販・小売関連の伸びも寄与した。16年12月期計画を従来の120億円から前期比23%増の136億円に上方修正した。

  日本トリム(6788):8.6%高の6200円。政府や医療機器メーカーが連携し16年度中に中国で生活習慣病の治療を中心とした病院を開くと26日付の日本経済新聞朝刊が報じた。日本企業が主導する病院が中国で本格的にチェーン展開する初のケースで、同日に日本トリムが事業計画を発表するという。医療チェーンは同社と中国のコンサルタント企業の合弁会社が運営するとしている。

  ジャフコ(8595):7%安の3235円。大和証券は目標株価を4830円から4400円に下げた。17年3月期の滑り出しは成功報酬による下支えがあるものの低水準となる予想。同期営業利益予想を前期比3.8%減の185億円、18年3月期を同16%減の155億円とした。

  図研(6947):13%安の1053円。16年3月期営業利益は7億7000万円と、従来計画の15億円から下振れたもようと25日に発表した。販売が集中する第4四半期に国内のエレクトロニクス製造業向け製品や産業機器せ製造業向け製品が計画に届かなかったほか、新製品に係る研究開発費の増加も響いた。

  USEN(4842):8.9%高の369円。いちよし経済研究所は25日付で投資判断「A(買い)」、フェアバリュー670円で調査を開始した。高シェア事業を背景とした安定的なキャッシュフロー創出力や09年8月期以降に進めてきた財務体質の改善などを評価。PERやキャッシュフローレシオにも割安感があるとも分析した。16年8月期の営業利益予想は会社計画96億円を上回る106億円、17年8月期は123億円と試算した。

  メルコホールディングス(6676):7.3%安の2201円。17年3月期営業利益計画は20%減の35億円と25日に発表した。主力の周辺機器での粗利改善、販売管理費削減などの寄与で24%増益だった16年3月期から悪化する。みずほ証券は今期に同証予想の52億円を下回ることはネガティブで、短期的な株価調整の可能性もあるだろうと指摘した。

  日本エム・ディ・エム(7600):100円(15%)高の752円でストップ高。米国子会社が人工股関節の新製品「Alpine Cemented Hip System」について、米国食品医薬品局(FDA)の薬事承認を取得した、と25日に発表した。同製品は直接固定型と互換性を持たせたことで手術前、手術中の骨の状態に対し最適なステム(大腿骨側部品)の選択ができるため、治療選択肢が増えるとしている。5月から米国で販売開始の予定。

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