債券市場はFOMCの漸進主義を確信-6月利上げ示唆ならサプライズ

  • 米国債市場は4月の金利据え置き見込む、ボラティリティ低下
  • 自信過剰のトレーダーは痛い目に遭う恐れも-PIMCO

米金融当局が金利に関して歩む道のりについて債券トレーダーの間に疑念はほとんどない。

  市場は追加利上げを来年2月までは十分に織り込んでおらず、米国債の予想ボラティリティの指数は今月、2014年以来の低水準を付けた。パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のマネーマネジャーで2015年の「債券王」に選ばれたジェローム・シュナイダー氏によると、こうした状況はある種の自信過剰でトレーダーは痛い目に遭う恐れがあるという。

  シュナイダー氏は25日にニューヨークのPIMCOのオフィスで、米連邦公開市場委員会(FOMC)が「動かないと投資家は安心しきらないようにすべきだ」と指摘。FOMCは「引き続きデータ次第であり、全てのアプローチで漸進主義を採用するだろう。だが、向こう1、2年は0.25-0.5%のレンジになると単純に想定するのは少し保守的なようだ」と指摘した。

  先物市場では今週のFOMCでの利上げ確率はゼロと見込まれている。前回FOMCで一部当局者が4月利上げを支持したことが議事録で明らかになったにもかかわらず、6月の利上げ確率は約20%にすぎない。3月のFOMCで当局者の年内利上げ回数の見通しが4回から2回に減少した後、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長は先月、米経済に強さが見られるものの、世界経済のリスクを踏まえて引き締めペースを緩める可能性があると述べた。

  ボラティリティの指標であるバンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチMOVE指数は4月25日に67.78と、2月11日の約98から低下。2-30年物米国債の店頭オプション価格に基づく同指数の2007年初め以降の平均は92.98。

  チャールズ・シュワブの債券ストラテジスト、キャシー・ジョーンズ氏はトレーダーがFOMCの漸進主義を強く確信しているため、当局が27日に6月の利上げを示唆するだけでも「ちょっとしたサプライズ」を招き、市場を動かすかもしれないと予想した。
  

原題:Bond Traders Have Got It All Figured Out as Fed Meets on Rates(抜粋)