欧州債:イタリア10年債利回り、2カ月ぶり高水準-中銀措置の効果減退

25日の欧州債市場ではイタリア国債が下落し、10年債利回りは2カ月ぶり高水準に達した。欧州中央銀行(ECB)当局者らが政策は機能していると先週表明したばかりだが、ユーロ参加国の低格付け国債を支援する効果が減退している可能性を示した。

  ECBが月800億ユーロ相当の債券を購入しているにも関わらず、イタリア10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は2週間ぶりの大きさに広がった。投資家の高利回り追求とECBの量的緩和(QE)プログラムを追い風に、昨年の大半の期間でイタリア国債のパフォーマンスは中核国国債を上回っていた。

  ECBは先週の定例政策委員会で政策金利を据え置き、その後の記者会見でドラギ総裁は緩和策が機能しているものの、経済成長とインフレを回復させるにはさらなる時間が必要との見解を示した。ドイツのIfo経済研究所が25日発表した4月の独景況感指数は予想に反して低下。同国の景気がやや勢いを失いつつある様子が浮き彫りになった。

  ラボバンク・インターナショナルの欧州金利戦略責任者、リチャード・マクガイア氏(ロンドン在勤)は、「中銀が出来得ることは終わりに近い。追加緩和が利益よりも害をもたらしているのは明らかだ」とし、「金利引き下げが景況感を押し下げた可能性がある。周辺国債を圧迫しているようだ。どちらにしろ、周辺国のスプレッド取引に極めて注意深いアプローチをとるべきだろう」と語った。

  ロンドン時間午後4時10分現在、イタリア10年債利回りは前週末比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.54%。一時は1.55%と、2月24日以来の高水準を付けた。同国債(表面利率2%、2025年12月償還)価格は0.58下げ104.16。

  ドイツ10年債利回りは3bp上昇し0.26%。イタリア国債とのスプレッドは一時129bpと、今月8日以来の大きさとなった。ブルームバーグ世界国債指数によると、イタリア国債の年初来リターンはプラス1.2%と、マイナスとなっているポルトガル国債に次ぎユーロ圏では二番目に低い。

原題:Italy’s Yield Reaches Two-Month High as ECB’s Impact Seen Waning(抜粋)

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