サウジアラムコの企業価値、2兆ドル超を見込む-副皇太子

更新日時
  • アラムコは上場子会社を傘下に置く持ち株会社に転換へ
  • 株売却は世界最大規模のIPOになる可能性

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン副皇太子は、国営石油会社サウジアラムコの企業価値について2兆ドル(約222兆5000億円)を上回る見込みだと述べた。サウジアラビアはアラムコの一部株式売却を準備しており、実施されれば世界最大規模の新規株式公開(IPO)となる可能性がある。

  ムハンマド副皇太子は国営テレビのアルアラビーヤとのインタビューで、アラムコの企業価値の評価はまだ完了していないと説明した。

Saudi Arabia’s Deputy Crown Prince Mohammed bin Salman gestures during an interview in Riyadh.

Source: Saudi Arabia’s Royal Court

  サウジアラビア政府は、アラムコを持ち株会社に転換し、その5%未満の株式を売却する計画。アラムコの子会社の上場は第2段階で実施されるとムハンマド副皇太子は説明した。

  ドグマ・キャピタルのエネルギー専門ポートフォリオマネジャー、ダニロ・オノリノ氏は「石油埋蔵量だけでも10ドルの石油価格で2兆5000億ドル程度の価値を持つと見込まれるだけに、サウジアラムコ全体で2兆ドルの評価はかなり安い」と指摘。アラムコは操業コストが世界で最も低く、資金調達コストも「極めて低い」と付け加えた。

  ムハンマド副皇太子は1932年のサウジアラビア建国以来最大の経済改革を主導し、石油マネーが基盤の同国経済に抜本的な変化をもたらす措置を進めている。同副皇太子はアラムコ株売却について、経済改革と原油依存度低下を目指して25日発表した「サウジ2030ビジョン」の重要な部分を占め、透明性の向上に寄与すると語った。

  アラムコが管理する原油埋蔵量は約2600億バレルで、米エクソンモービルの10倍近く。生産量は日量1000万バレル強と、米石油会社全ての国内生産量の合計を上回る。

  IPOで売却しない残りのアラムコ株は、同国の政府系ファンドに移管する。副皇太子は25日に国営テレビが伝えた記者会見で、政府系ファンドはアラムコ株の保有以外に3000億ドル相当の資産を持つことになると説明。「2020年には、われわれは石油がなくても暮らせると思う。石油は必要だろうが、なくても暮らすことはできる」と語った。

原題:Saudi Prince Says Aramco Valuation Seen at Above $2 Trillion (3)(抜粋)

(アナリストのコメントなどを追加して更新します.)
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