欧州の消費者が希望の光か、下方修正相次ぐ企業収益見通し

  • 小売りと旅行・レジャー業界は利益予想の下方修正免れる
  • 内需がユーロ圏経済を押し上げへ、消費者の購買力高まる

欧州の企業収益は悪いニュースばかりとは限らない。

  ストックス欧州600指数のほぼ全ての業種についてアナリストはここ3カ月に2016年利益予想を下方修正し、平均で2.2%の減益を見込んでいる。しかし、詳細に見ると、楽観できる2つの分野がある。それは小売りと旅行・レジャー関連で、いずれも下方修正を免れた。

  今年も期待外れの成長になることが判明しつつある中で、欧州の消費は唯一明るい分野となる可能性がある。アナリストはエネルギー価格の一段の下落や借り入れコストの低下、雇用の改善が消費関連企業の利益押し上げにつながると見込んでいる。

  ランプ・アセット・マネジメント(デュッセルドルフ)で約1億9000万ドル(約211億円)の運用に携わるミヒャエル・ボイシュネック氏は、「消費者の購買力は高まっており、財布の中身は増えている」と指摘。「欧州は回復しているだけではなく、成長している。目覚ましい成長ではないが、今回は極めて内需主導の安定した成長だ。欧州の消費は安定化している」と述べた。

  アナリスト予想では、小売りと旅行・レジャー業界の今年の平均増益率は9.3%以上。世界経済の成長鈍化懸念が輸出企業の売り上げ見通しを曇らせているものの、遅れて表れる原油安効果や欧州中央銀行(ECB)の金融緩和策が、内需を刺激すると期待されている。
  
原題:Europe’s Consumers Are Silver Lining to Gloomy Profit Outlook(抜粋)

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