原油安で石油・ガス業界のM&A増加か-破綻回避で資産売却へ

  • M&A件数、昨年は37%落ち込む-ATカーニー
  • 今年は多くのディストレスト資産が出てくるだろう:フォレスト氏

原油安を背景に石油・ガス業界で今年、合併・買収(M&A)が増加するとの見通しを、コンサルタント会社ATカーニーが示した。一部企業が破綻を回避するため資産売却を余儀なくされるためと説明している。

  ATカーニーのエネルギー事業担当グローバルリードパートナー、リチャード・フォレスト氏はドバイでのインタビューで、プライベートエクイティ(PE、未公開株) 投資会社が買い手となる可能性が高いと指摘した。石油・ガス業界のM&A件数は昨年37%減少。昨年はロイヤル・ダッチ・シェルがBGグループを、エナジー・トランスファー・エクイティがウィリアムズを、それぞれ買収することで合意したが、M&A総額は2.5%減少し4690億ドル(約52兆2000億円)だった。今年はM&A件数は増加するものの、大規模案件がなく総額は落ち込む可能性が高いと、同氏は予測している。

  フォレスト氏は「各社は多額の債務を抱えており、それがある程度M&Aの波のきっかけになる」と予想。世界の石油・ガス会社の債務は2014年までに06年と比較して3倍に膨らみ総額3兆ドルに達したと推計している。「本質的な価値に対して割安となっているディストレスト資産が今年は多く出てくるだろう」と述べた。
  
原題:Low Crude Prices to Spur More M&A Deals in Oil & Gas After Slump(抜粋)

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