ホンダ・アキュラ、中国で初の現地生産SUV投入-ブランド復活へ

ホンダは中国で今年7月、高級車ブランド「アキュラ」で初の現地生産モデルとなる小型SUV「CDX」を発売する。現地市場の自動車販売が減速する中でもSUVの人気は堅調で、ホンダは現地向けに開発した新型SUVで苦戦するアキュラブランドの復活を図る。

  CDXは中国市場を主要ターゲットとし、1.5リットルのダウンサイジング・ターボエンジンを採用して馬力を確保しながら排気量を抑えた。価格は25万ー30万元(428万ー514万円)。

  ホンダ中国本部長の水野泰秀氏は25日に北京自動車ショー会場で、中国市場戦略としてアキュラはSUVを強化してきており、「かっこいい都市型SUVの市場をアキュラで切り開いていきたい」と話した。

  中国市場でアキュラはブランド確立に苦戦している。独BMWやアウディなどが躍進する中、15年のアキュラ販売は前年比32%減の約4200台だった。アキュラのラインアップには3車種のSUVがあるが、13年に投入の「MDX」が今年1ー3月に前年同期比24%増となった以外、販売は減少している。

  中国市場では15年の乗用車販売が前年比7.3%増にとどまったのに対し、SUV販売は同52%増となった。自動車市場全体に占める割合は25%を超えている。ホンダでは13年に発売した小型SUV「ヴェゼル」が前年比8倍と大きく伸び、中国販売全体として初めて100万台を達成した。

  調査会社フォーインの周錦程・中国調査部長は、今回はアキュラを現地生産に切り替えての投入となることから、価格競争力が期待できると述べた。今後はさらなる現地メーカー参入で厳しい競争となるが、SUV市場の伸びを考えるとアキュラブランドの再生につながる販売も不可能ではないと語った。

  15年のSUV販売では長城汽車の「HAVAL」など現地ブランドの販売がSUV市場全体の約半分を占めている。水野氏は、CDXは10万元以下が主流の現地ブランドより上の領域を狙っており、ホンダブランドのヴェゼル(15万ー16万元)などとすみ分けをしながら、SUVを拡充したいと語った。アキュラのMDXは73.9万元から、RDXは39.9万元から。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE