石油各社、原油100ドル時代の後遺症が利益圧迫-費用削減が追いつかず

  • シェルやBP、バレル当たり費用は10年前の2倍以上
  • エクソン、シェル、トタルなど10数年-20数年で最悪の決算か

コスト削減努力を重ねている世界の石油大手各社だが、過去2年間の価格下落を打ち消すには至らないことが明らかになりつつある。1-3月期(第1四半期)の決算は過去10数年で最悪となる見通しだ。

  バークレイズの石油業界担当アナリスト、リディア・レインフォース氏は、各社ともプロジェクトの延期、人員削減、給与凍結などを打ち出しているものの、これらの措置が完了するまでに3年かかるとみる。一方、利益はすでに打撃を受けている。

  バークレイズが先月公表した報告書によると、欧州最大の石油会社であるロイヤル・ダッチ・シェルは2010-14年に毎年増加していた営業費用を昨年は15%削減。BPは19%減少させた。

  昨年のブレント原油平均価格は53.60ドル。バークレイズによれば、シェルのバレル当たり営業費用(設備投資や税、ロイヤルティー除く)は14.70ドルだった。BPは10.40ドル。やはり原油価格が50ドル台だった05年はシェルが6ドル、BPは3.60ドルにすぎず、費用は倍以上に膨れ上がっている。原油価格が一時100ドルを上回っていたため、各社が開発費用のかかる地域へと進出し、記録的なペースで人員の採用や生産設備・サービスの利用を進めたことが背景にある。

  一方で生産性は低下した。レインフォース氏は「コスト面でまだなすべきことは多い」とし、各社の削減は十分でないとの見方を示した。

  ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、BPが4月26日に発表を予定する1-3月決算は、メキシコ湾原油流出事故があった2010年以降で初めて調整後損益が赤字になる見込み。5月4日に決算発表を予定するシェルは利益が10数年ぶりの低水準に落ち込むとみられる。トタルも同様のほか、4月29日発表のエクソン・モービルは20数年ぶりの低さが見込まれている。シェブロンは2四半期連続で赤字の見通し。

原題:Oil Majors’ $100 Hangover Hurts Profit as Cost Cuts Fall Short(抜粋)

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