米FOMC、固定化させたくない金利据え置き長期化の予想

  • 市場は緩やかな利上げ進められるか懐疑的
  • 投資家は26、27両日のFOMCでの利上げ確率をゼロと予想

26、27両日に開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米金融当局はジレンマを抱える。それは、3回連続で利上げを見送る一方で、金利据え置きがあと何カ月も続くとの見通しを固定化させないようにする必要があるためだ。

  スタンダードチャータード銀行の米国担当シニアエコノミスト、トーマス・コスターグ氏(ニューヨーク在勤)は、「米金融当局は決して追加利上げすることはないとの印象を与えたくない考えだ」と語った。

  投資家は今月のFOMCでの利上げの確率をゼロと予想。終了後のイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長による記者会見は予定されておらず、経済分析・見通しと想定される次の措置を伝える手段は短い声明に限られる。

  米金融当局がこうした苦境に陥っている理由は、年初の数カ月に見られた米景気の減速だ。当局は昨年12月に約10年ぶりの利上げに踏み切ったが、今年に入ってからの成長鈍化は1、3両月のFOMCでの利上げ見送り判断の正しさを裏付ける一方、当局が予想しているような緩やかな利上げを進められるか疑問を投げ掛けている。

  FOMC参加者は3月に公表した最新の経済予測で、今年は2回の利上げを見込んでいることを明らかにした。だが投資家はもっと懐疑的だ。フェデラルファンド(FF)金利先物市場は、今年の利上げが1回だけにとどまる確率の方が高いと投資家が予想していることを示唆。一部の金融当局者からは、市場のこうした見方は悲観的過ぎるとの警告の声が上がる。

  市場と金融当局との間のこのような見解の相違は景気回復の局面では珍しくない。そしてこれは、当局の見通しは楽観的な基本シナリオで、金融引き締めを妨げ得る経済への下振れリスクに過小のウエートを置いているとする投資家の見解を反映している。

  ボストンを拠点とするステンディッシュ・メロン・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、ビンセント・ラインハート氏は、利上げをめぐる米金融当局の予想は「基本的に、もしうまくいったら、2回利上げするというものだ」と指摘した上で、「事態が良好に推移すると確信を持つのは難しい」とコメントした。

原題:Fed to Confront Skeptical Market View of Gradual Rate Hike Pace(抜粋)

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