北海道5区:自民新人が勝利、野党協力は接戦も及ばず-衆院補選

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  • 熊本地震で同日選見送りの流れ、最終判断は5月末-評論家・浅川氏
  • 京都3区は民進前職がおおさか維新の新人など破る-与党は不戦敗

7月に予定されている参院選の前哨戦となる衆院北海道5区、京都3区の補欠選挙が24日行われ、与野党対決となった北海道5区では自民党新人が勝利、与党が候補者擁立を見送った京都3区では民進党前職が当選した。

  菅義偉官房長官は25日午前の記者会見で、北海道5区について「極めて厳しい戦いだったが、勝利を収めることができて本当に良かった」と話し、安倍晋三政権の経済再生に向けた取り組みの成果などに一定の評価を受けたとの見方も示した。民進党の枝野幸男幹事長は談話を発表し、序盤の劣勢をあと一歩まで追い上げ、「市民運動と野党勢力が幅広く連携することで、政権批判の受け皿になり得るという手応えを感じることができた」と述べた。

  自民党の町村信孝前衆院議長の死去に伴う北海道5区補選は、自民党新人で公明党などが推薦する和田義明氏(44)と、民進、共産両党などが推薦する無所属新人の池田真紀氏(43)の一騎打ちだった。町村氏の女婿で地盤を受け継いだ和田氏が13万5842票を獲得し、12万3517票の池田氏に競り勝った。宮崎謙介前衆院議員の辞職に伴う京都3区補選では、民進党前職の泉健太氏(41)がおおさか維新の会の新人ら5人を破った。

  北海道5区補選は、自民党の下村博文総裁特別補佐が3月27日、フジテレビの番組で、その結果がその後の政局や解散総選挙に直結するとの見方を示すなど、安倍晋三首相が7月の参院選に合わせた衆参同日選を実施するかどうかの判断材料の1つとの見方があった。

  一方、告示後に発生した熊本地震で状況は変化。被災地の復旧を最優先するため、衆参同日選は見送られるとの見方も浮上した。政治評論家の浅川博忠氏は21日の取材に熊本地震で「衆院選どころではない」という要素が加わって、「ほぼ、ダブルはないのではないかという流れだ」との見方を示したが、最終判断は伊勢志摩サミット後の5月末になると指摘している。

  政府は25日の持ち回り閣議で、熊本地震の激甚災害への指定を決定。復旧、復興に向けた動きを加速させている。安倍首相は24日午前、官邸で開いた非常災害対策本部会議で、熊本地震の復旧経費などに充てるための今年度補正予算案を編成し、6月1日までが会期の今国会で成立させたい考えを表明した。

(第2段落に菅氏、枝野氏の談話を追加、第6段落の一部を差し替えます.)
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