VW、排ガス不正引当金を2倍以上に拡大-15年通期は過去最大の赤字

ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)は排ガス不正スキャンダル関連の支払いに備えた引当金を2倍以上に拡大した。これが重しとなり、2015年通期は創業以来最大の赤字を計上。VWはスキャンダルが財務に及ぼす全面的な影響を算定する方針だ。

  22日の発表によると、排ガス不正に絡む引当金は従来の67億ユーロから、162億ユーロ(約2兆300億円)へと積み増しされた。15年通期の営業損益は40億7000万ユーロの赤字に沈み、優先株の年間配当は1株当たり0.17ユーロと、前年比97%引き下げた。

  この発表を嫌気し、株価は一時5.6%安と急落した。

  マティアス・ミュラー最高経営責任者(CEO)は「きょう発表した数字が明らかにしたように、現在の危機はフォルクスワーゲンの財務に甚大な影響を及ぼしている」と発表文で指摘。「排ガス問題の影響はいまや数字に見て取ることができる」と語った。

  VWは2016年を「厳しい環境」だと表現。通年の販売台数は前年並み、売上高は最大5%減少すると予想した。

原題:VW Doubles Provisions for Cheating Scandal to $18.2 Billion (1)(抜粋)

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