【債券週間展望】長期金利低下か、日銀緩和観測強い-過去最低更新も

  • 今回の会合で追加緩和予想は41人中で23人-ブルームバーグ調査
  • 貸出にマイナス金利付けるだけでなく、付利下げも-パインブリッジ

来週の債券市場で長期金利は低下が見込まれている。日本銀行が来週の金融政策決定会合で追加緩和策に踏み切るとの観測から、買い圧力が掛かりやすいことが背景にある。約1カ月ぶりに過去最低水準を更新するとの見方が出ている。

  長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは今週、一時マイナス0.135%と3月18日に記録した過去最低に並んだ。週内に日銀長期国債買い入れオペが3回実施されるなど需給環境が良好なことや、根強い追加緩和期待から買いが優勢だった。

  日銀は27、28日に金融政策決定会合を開き、金融政策と新たな「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表する。ブルームバーグがエコノミスト41人を対象に実施した調査によると、今回の会合で追加緩和に踏み切ると予想したのは23人(56%)となった。3カ月以内の緩和予想は93%と前回調査の88%を上回った。

  複数の関係者によると、日銀は金融機関が資金を預ける当座預金の一部にマイナス金利を適用しているが、金融機関に対する貸し出しに対しても、マイナス金利を適用することを検討する案が浮上している。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「日銀会合を前にこうした報道が出て、さらなるマイナス金利を織り込む展開になっていく。貸し出しにマイナス金利を付けるだけでなく、付利のマイナス0.20%への引き下げも併せて行われるとみている」と話した。

  一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は26、27日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。

流動性供給入札と2年債入札

  財務省は25日に流動性供給入札を実施する。投資家需要の強い既発国債を追加発行する入札となり、今回は残存5年超15.5年以下の国債が対象銘柄。発行予定額は同年限の前回入札と同額の5000億円程度となる。

  27日には2年利付国債の価格競争入札が予定されている。表面利率は年0.1%に据え置かれる見込み。発行予定額は前回と同額の2兆3000億円程度となる。

市場関係者の見方

*T
◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
*0.1%程度の追加利下げなら影響は限られる
*金融機関への貸し出しにマイナス金利検討の報道。事実であればマイナス金利幅の拡大も想定している可能性。短中期に影響
*長期金利の予想レンジはマイナス0.20%~マイナス0.05%

◎パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
*短中期主導の相場が想定され、イールドカーブは今のフラットニングが一服か
*2年債利回りマイナス0.3%、5年債利回りマイナス0.3%まで低下しておかしくない
*長期金利の予想レンジはマイナス0.20%~マイナス0.10%

◎DIAMアセットマネジメントの山崎信人上席ファンドマネジャー
*超長期ゾーンの金利低下は追加緩和期待。日銀が何を出してくるかは別にして今あるロングを多少落とすのではないか
*付利下げなら話は別だが、ETF購入増額なら金利が下がる要因ではない
*長期金利の予想レンジはマイナス0.13~マイナス0.07%
*T

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