シンガポールのGICが米ITCの株取得、8年で最大の投資

  • 米電力持ち株会社ITCの株取得でGICの保有資産は多様化
  • GICが単独の買い手となる買収としては2008年1月以来最大規模

政府系ファンド(SWF)のシンガポール政府投資公社(GIC) は20日、電力持ち株会社の米ITCホールディングスの株式19.9%をカナダ最大の公益事業会社フォーティスから現金12億3000万ドル(約1360億円)で取得することに合意したと発表した。

  ブルームバーグの集計データによると、今回の取引はGICが単独の買い手となるケースとしては、シティグループの証券に68億8000万ドル投資した2008年1月以来過去8年で最大。

  GICは過去1年に不動産資産だけでなく、小売りや病院、医療関連業界へも投資してきたが、公益事業への投資は、GICが投資家連合を率いてフランスのTIGFを24億ユーロ(約2990億円)で買収した13年以来。ソブリン・ウェルス・センターのロンドン在勤アナリスト、デービッド・エバンス氏は「GICはしばらくの間、北米インフラ分野への投資を目指していた。今回のようなインフラ資産はGICが追求する傾向のある長期安定型のキャッシュフローをもたらす」と指摘した。

  ブルームバーグの集計データによれば、GICの資産のうち公益事業はこれまで10億ドル未満だった。これに対し金融関連の資産は150億ドル強、消費関連資産は70億ドル強、情報技術関連は60億ドル強。

原題:GIC Rounds Off Portfolio With Biggest Stock Buy in Eight Years(抜粋)

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