年末に3000台を駆け込み生産-中国電気自動車の補助金で不正か

  • 中国政府は電気自動車販売の手続きが正当かどうかを調査中
  • 中国の電気自動車販売は米国の2倍とされる

信じ難いほど大きな数字だと見えたのかもしれない。蘇州ガメサ客車製造は昨年、電気自動車を約3700台生産したと中国政府に報告した。その8割を1カ月間で製造したという。
  
  その月とは昨年12月。中国政府は今年初めから電気自動車とハイブリッド車のメーカーへの補助金を削減しており、その直前だ。報告された数字を確かめるために政府調査官が国営テレビの記者を伴ってこの会社を訪れると、「ガメサ」ブランドのバン数台が屋外に駐車されていただけで、建物内部に現代的な組み立て用設備などはほとんど見当たらなかった。

  この調査は、米国の2倍に上ると報告されている中国の電気自動車販売の正確性に疑問を投げ掛ける。中国政府は現在、虚偽の報告をした国内メーカーに補助金を支給していたかどうかを調べている。政府が現行制度の見直しに踏み切れば、米テスラ・モーターズや中国の比亜迪(BYD)などの強気の計画に影響を与える可能性がある。

  BYDの李柯上級副社長は「こうした行為は卑劣で厳罰に値する。健全な市場秩序を乱し、現行の補助金制度を変更すべきか政府が再検討する事態につながった」と述べた。BYDには、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイが出資している。

  蘇州ガメサ客車製造は「実際の契約書にサインした顧客が約300人いて、支払いも行われた。詐欺行為は働いていない。車を生産せずに補助金を得ようと考えたことはないが、新エネルギー車優遇策の恩恵を受けようとする顧客の強い需要に応える上で、管理が行き届かなかった」とのコメントをウェブサイトに掲載した。

原題:China’s Electric Car Subsidy Fraud Casts Doubt on Surging Demand(抜粋)

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