クレディSトップ賞与39億円、株主は支払い拒否せよ-議決権助言会社

  • クレディSの投資銀行部門の必要性をエートスは疑問視
  • クレディSは経営トップへの約3600万ドルの賞与支払いの承認求める

スイス銀行2位クレディ・スイス・グループの2015年通期損益が赤字となる状況を受けて、約3600万ドル(約39億3408万円)のボーナス(15年分)を経営トップに支払う議案を来週の総会で拒否すべきだと議決権行使アドバイザリー会社2社が、株主に助言していることが分かった。

  年金基金などの顧客に助言を行うスイスのエートスは、ウェルスマネジメント(富裕層向け資産運用)に重点を置く抜本的な事業再編で、ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)が投資銀行の解体ではなく、縮小を決定したことにも疑問を呈した。ティアム氏は、富裕層向け資産運用にとって強力な投資銀の存在が極めて重要だと主張している。

  ブルームバーグが内容を確認した顧客宛ての文書によれば、エートスは「好調なビジネスに新たな資金を振り向け、リスク加重資産を圧縮するため、投資銀を完全に取り除くことこそが納得できる解決策だったはずだ」と訴えた。別の議決権行使助言会社zRatingも、ティアム氏や他の取締役会メンバーへの約3600万ドルの賞与支払いに反対するよう助言する一方、1株 0.70 スイス・フランの配当案も拒否すべきだとしている。

  クレディ・スイスの15年通期損益は08年以来となる赤字に転落した。流動性が低く現金化が難しいトレーディングポジションについて10-12月(第4四半期)に6億3300万ドルの評価損を計上したことや投資銀の多額の減損処理が響いた。

  クレディ・スイスの時価総額は今年に入り30%減少しており、エートスは株価と損失に言及し、「提案された15年の年間ボーナスの水準に当社としては重大な懸念を抱いている」と説明した。

原題:Credit Suisse Shareholders Advised to Reject Executive Bonuses(抜粋)

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