【個別銘柄】銀行株が上昇、サイバーAも高い、減損計上のソニー下落

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22日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  銀行株:三井住友フィナンシャルグループ(8316)は前日比4.4%高の3803円、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は6.6%高の579.3円、みずほフィナンシャルグループ(8411)は4.7%高の181.3円など。日本銀行が金融機関への貸し出しにもマイナス金利を適用する案が浮上した。今後の銀行収益にポジティブとの見方が広がり、銀行業は東証1部業種別指数の上昇率1位。

  サイバーエージェント(4751):5.4%高の5680円。2015年10月―16年3月期(上期)の連結営業利益は前年同期比17%増の242億円だった、と21日に発表。ネイティブアプリがけん引したゲーム事業の好調、スマートフォン向けなどインターネット広告事業の伸びに加え、「Ameba」などメディア事業も黒字化した。SMBC日興証券は好決算と評価した上で、注目の動画配信事業は好スタートで、今後の株価カタリストになり得ると指摘。スマホゲームもガチャ課金の自主規制の影響はあるが、重大なレベルではないとみる。投資判断「1(アウトパフォーム)」、目標株価6900円を継続した。

  ソニー(6758):1.7%安の3017円。16年3月期の連結営業利益は従来計画を9.4%下回る2900億円になったようだ、と21日に発表。カメラモジュールの長期性資産の減損596億円を営業損失として計上した。JPモルガン証券では、投資判断を「オーバーウエート」から「中立」、目標株価を3800円から3000円に引き下げた。熊本地震の影響を受けてイメージセンサ事業が予想を下回り、北米主要顧客が別の仕入先確保に動く可能性やカメラモジュール事業のさらなる遅延などを指摘した。

  三菱自動車(7211):14%安の504円。燃費データ不正問題で、新たに1車種でも法令とは違う方法で燃費試験用データが測定されていたことが分かったと22日付の産経新聞朝刊が報じた。国内で生産・販売している全車種のうち半数以上が法令と違う方法で測定されていた可能性が出てきたとしている。

  テイクアンドギヴ・ニーズ(4331):15%高の516円。17年5月に同社初のホテル「トランクホテル」を東京都渋谷区に開業すると22日に発表した。行政が運営する施設や遊休地の活用、運営受託を通じて積極的に全国展開することで、国内での新たなホテルブランドを確立する。

  キヤノンマーケティングジャパン(8060):2.7%高の1995円。ジェフリーズ証券は21日、投資判断「買い」、目標株価2600円で調査を開始。キヤノン主要製品のデジカメやプリンターの国内市場が成熟する中、高付加価値品の販売拡大やソリューションビジネス推進で利益を伸ばす力があると評価した。

  イオン(8267):1.3%安の1662円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は21日、目標株価を1450円から1370円に下げた。新規連結効果で17年2月期以降の営業利益は過去最高益(1957億円、12年2月期)水準まで回復する動きが続く可能性は高いが、上場子会社に対する依存度が高まり、GMSなど完全子会社群は低収益、営業赤字の状況が続いていると分析。17年2月期の営業利益予想を1996億円から1893億円(会社計画1900億円)、来期を2161億円か1985億円に減額した。

  総合メディカル(4775):6.4%安の3275円。21日に連結決算を発表、17年3月期営業利益は前期比1.3%減の60億500万円と見込んだ。薬局部門の調剤報酬改定のマイナスの影響を医業支援部門で補い、売上高は4.7%増を想定する半面、販売管理費の増加が負担になる。

  新日本理化(4406):11%高の195円。16年3月期の連結営業利益は3億4000万円と、従来計画の5000万円を上回ったもようと21日に発表。安価な輸入品流入の影響などで売上高は3%強下振れたが、原料調達コストや経費の低減が寄与した。前の期比では56%減益が一転、3倍の増益になる。

  四電工(1939):9.6%高の400円。16年3月期の連結営業利益は20億円と、従来計画の11億円を上回ったもようと21日に発表。売上高は1%強下振れたが、工事原価の圧縮や経費削減が寄与した。前の期比では37%減益が一転、14%増益になる。

  システム情報(3677):100円(15%)高の770円とストップ高。16年9月期の連結営業利益計画を4億6600万円から前期比19%増の5億3000万円に上方修正する、と21日に発表。金融・保険向けのシステム開発、電力自由化による発送電分離に向けた案件が引き続き順調、プロジェクト管理の徹底による採算性向上も寄与する。期末配当も1株18円と前期15円からの増配を計画。

  鶴弥(5386):2.6%高の434円。16年3月期の営業利益は前の期比2.6倍の5億3300万円と、従来計画の3億4000万円を上回ったもようと21日に発表。低水準ながら持家着工戸数が想定より良かった上、工場稼働率の上昇やコスト削減も寄与した。期末配当も1株5円から7円50銭に増額、年間でも15円と前の期実績の12円50銭から増配になる。同社は陶器瓦メーカー。

  シャープ(6753):5.1%高の145円。業績不振が続くテレビ事業をてこ入れし、16年度に同事業の黒字化を狙うと22日付の日本経済新聞朝刊が報じた。6月には画質の高い4Kテレビを7機種投入するほか、人工知能(AI)技術を活用し利用者の趣向にあった番組を音声で教えることなどが可能な専用機器も発売。同社を買収予定の台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と共同開発し低価格モデルをアジアで拡販することも検討しているとしている。

  スペースシャワーネットワーク(4838):80円(20%)高の475円でストップ高。16年3月期の営業利益は従来予想の2.7倍となる1億1800万円になったようだと発表した。新規連結子会社が増えたことや映像制作事業での大型ライブ映像制作受託などで売上高が想定を上回る。

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