円が急反落、マイナス金利の貸し出し適用検討報道で-対ドル110円台

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  • 109円台前半から一時110円64銭と6日以来の水準まで円安進む
  • 110円台を維持できるかどうかが日銀会合に向け鍵に-しんきんAM

22日の東京外国為替市場では円が急反落。日本銀行が金融機関への貸し出しへのマイナス金利の適用を検討しているとの報道を受け、円は対ドルで約2週間ぶりに1ドル=110円台ヘ下落した。

  ドル・円相場は1ドル=109円台前半から一時110円64銭と6日以来の水準まで円売りが進行。午後3時42分現在は110円55銭前後となっている。

  複数の関係者によると、今後、日銀が日銀当座預金の一部に適用している0.1%のマイナス金利(政策金利)を拡大する際は、市場金利のさらなる引き下げを狙って、貸出支援基金による貸出金利をマイナスにすることを検討する可能性がある。日銀は27、28日に金融政策決定会合を開く。

  みずほ証券投資情報部の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、「ドル・円が109円台まで戻ってきた中で今回追加緩和は見送りかという見方が強まっていたところに、もう一段踏み込んだ追加緩和をやるかもしれないということで反応しているのだろう」と説明。来週の日銀会合が「一段と面白くなった」と話した。

  22日の東京株式相場は続伸。原油相場の反落や欧米株の軟調を受け、反落して始まったが、その後下げ渋り、午後に日銀のマイナス金利適用拡大検討のニュースが伝わると上昇に転じた。  

  ブルームバーグのデータによると、円は主要通貨16通貨中韓国ウォンを除く15通貨に対して前日終値比で下落。対ユーロでは1ユーロ=123円台半ばから124円95銭まで値を下げている。

  しんきんアセットマネジメント運用部の加藤純主任ファンドマネージャーは、「来週に向けた期待が高められて、ドル・円は押し上げられた形」と説明。「この報道を受けて110円50銭程度まで上昇する可能性はあるが、そのまま110円台を維持できるかどうかが来週の日銀会合に向けた相場を考える上で鍵になりそう」と語った。

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