上海株、世界最悪の騰落率-置いてきぼりの市場の不吉なサイン

  • 上海総合指数は今週これまでのところ約4%安
  • 人民元も対通貨バスケットで2014年11月以来の安値

世界的な株高傾向の中で、中国のトレーダーはお祝いムードと無縁だ。

  上海総合指数は今週これまでのところ4.1%下落。約2カ月ぶりの大幅安で、ブルームバーグが継続調査する世界93の株価指数中、最悪の騰落率となっている。株式だけではない。人民元は通貨バスケットに対し、2014年11月以来の安値で取引されている。社債利回りは過去12営業日のうち10営業日で上昇した。

  珩生鴻鼎資産管理の戴明ファンドマネジャー(上海在勤)は、デフォルト(債務不履行)増加への懸念が高まっている上に、景気安定化の兆候が示される中で追加刺激策観測が市場で後退していると指摘。上海総合指数は20日に一時4.5%急落し、月間騰落率がマイナス23%に達し、胃が痛むような思いをさせられた1月の相場混乱の記憶を呼び起こした。

  交銀国際の中国担当ストラテジスト、洪灝氏(香港在勤)は「市場関係者は依然として非常に懐疑的で、それには正当な理由がある」と述べた。

  中国の経済指標改善や株式・通貨市場のボラティリティ(変動性)低下で、同国経済の健全性に対する国際社会の懸念は薄れつつある。だが中国共産党が景気下支えのため、どの程度の期間、経済への流動性供給を維持できるのかという疑問が生じている。資金の多くは不動産市場に流れ込み、バブル懸念に拍車を掛けている。

  UBSグループのウェルスマネジメント部門でアジア・アセットアロケーション責任者を務めるアードリアーン・チュルヒャー氏(香港在勤)は、「中国のマクロ指標改善の持続性をめぐる懸念が根強くある。現状を見ると、刺激策による景気回復の様相が濃い」と指摘した。

原題:As Global Stocks Rally, China’s Markets Send More Ominous Signal(抜粋)

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