クレディS、ドル高見込むポジション-米利上げで金利差拡大へ

更新日時
  • ドルは対ユーロで1.05ドル、対円で118円に上昇するとパーカー氏
  • 米当局は7-9月期に利上げを再開し、17年はより急速に引き締めか

クレディ・スイス・グループの資産運用部門は、米金融当局が7-9月(第3四半期)に利上げを再開すると予測し、ユーロと円に対するドルの上昇で利益を得るポジションを構築している。

  投資戦略・調査担当シニアアドバイザー、ロバート・パーカー氏(ロンドン在勤)は、米国と他の地域との金融政策の乖離(かいり)や利回り格差の拡大に伴い、ドルは対ユーロで1.05ドル、対円で118円に向けて上昇するとの見方を示した。

  ドルが1-3月(第1四半期)に下落したのは、世界的リスクの高まりを受けてトレーダーの米利上げ時期の見通しが先送りされたことが背景にある。パーカー氏によると、国内の賃金上昇加速に伴い2017年は米当局が「より急ピッチ」の利上げを行うことが予想される。

  パーカー氏はシンガポールでのインタビューで、「今はドルをロングにしなければならない。大きな動きがほぼ終わったため、構造的な長期ポジションというよりは、トレーディングのポジションだ」と述べた。

譲れない一線

  パーカー氏によると、ユーロ高は欧州経済に痛手となるため、少なくとも向こう1年間はユーロが1.15ドルを超えて上昇する可能性は低いという。同氏は「欧州中央銀行(ECB)にとって1.15ドル付近が譲れない一線だ」と指摘した。

  ECBは21日に金融政策を据え置いた。3月の政策委員会では、主要政策金利を引き下げたほか、月間債券購入額を3割強増額し800億ユーロ(約9兆8900億円)としていた。

  同氏はまた、円が対ドルで107円に向かって上昇した場合、日本の当局者が円相場を押し下げる発言をしたり、円売り介入に踏み切ると見込まれると指摘。日本の経常黒字を踏まえると118円を超えた円安・ドル高水準になる可能性は低いとも述べた。

  消費者物価に基づく購買力平価を表すブルームバーグの指標によると、円はなお24%過小評価された水準にある。

  パーカー氏は「われわれは円をロングにしていたが、今はリスクを減らしてドルを買っている。110円を割り込めばドル買いに妙味がある」と付け加えた。
 
原題:Credit Suisse Builds Bets on Dollar Gains Versus Yen and Euro(抜粋)

(5段落以降を追加して更新します.)
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