米国株:反落、4カ月ぶり高値維持できず-決算が強弱まちまち

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21日の米株式相場は反落。S&P500種株価指数は4カ月ぶり高値水準を維持できず、2週間ぶりの大幅安となった。強弱まちまちとなった企業決算は投資家の買い意欲を高めるに至らなかった。

  株式相場は2日連続で最高値に向けて上値を伸ばすのに失敗した。決算シーズンが佳境を迎える中で、予想を上回る決算を発表した企業の株価が上昇する一方で、失望を誘う決算も出ている。ベライゾン・コミュニケーションズとトラベラーズは決算が失望され大幅安。一方、バイオジェンは5%超の値上がり。ユニオン・パシフィックは昨年11月以来の高値に上げた。両社ともコスト削減が奏功し、利益が予想を上回った。

  S&P500種株価指数は前日比0.5%下落の2091.48で終了。ダウ工業株30種平均は113.75ドル(0.6%)安の17982.52ドルと、4日ぶりに18000ドル台を割り込んで引けた。

  フェデレーテッド・インベスターズの運用担当者、スティーブ・キアバローン氏は「2カ月で15%上げたため、この水準で小休止となっても意外ではない。決算が現在の注目材料であることは間違いない。金融業界は期待値が低かったため、想定外のことが起こらず非常に良かったと言えるが、シーズン最初の試金石にすぎない」と指摘した。

  S&P500種は2月の安値から14%戻している。原油相場の回復や中国経済の減速懸念緩和、金融政策が引き続き成長を支援するとの楽観が背景にある。同指数は最大で11%安となった年初来の下げを埋めた後、昨年5月に付けた最高値まであと2%に迫っている。

  原油相場の回復を背景にエネルギー株が過去2カ月間の反発局面を主導している。S&P500種が4年ぶりの調整局面入りした後、昨年後半にかけて起こった上昇局面の再現のような格好になっている。この日は年初来で成績上位にある通信サービスと公益事業の2セクターの下げがきつかった。

  S&P500種構成企業のうち100社余りが決算を発表。構成企業全体のアナリスト予想は9.5%の減益となっている。年初時点の予想では横ばいだった。

  損失が予想を上回った玩具のマテルは5.8%安。スマートフォン向け半導体メーカーとして世界最大のクアルコムは0.8%下落。アップルからの受注で一部を失う可能性があることを示唆した。アップルは1%安。一方、アンダーアーマーは6.8%高。利益が予想を上回ったほか、通期の売上高見通しを上方修正した。利益が予想を上回ったアメリカン・エキスプレスは0.9%上昇した。

  S&P500種のセクター別では、ベライゾンが足かせとなり通信サービスが2.7%安。公益事業は2.2%下げた。今月に入って過去最高値を更新していた生活必需品は2日間で1.7%安と、昨年12月以来の大幅下落となった。一方、この日はヘルスケア株のみが上昇した。バイオジェンが薬品株をけん引した。

原題:S&P 500 Loses Grip on 4-Month High as Stocks Slip Amid Earnings(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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