米国債:下落、失業保険申請減で安全資産の買いが減退

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21日の米国債は4日続落。10年債は昨年11月以来で最長の連続安となった。朝方発表された米週間新規失業保険申請件数は前週比で減少し、安全資産への需要が後退した。

  米労働省が発表した週間新規失業保険申請件数は前週比で予想外に減少し、継続受給者は約15年ぶりの低水準となった。

  TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「過去数週間にわたりリスク資産の力強いパフォーマンスが主要テーマになってきた。世界各国の中央銀行当局者によるハト派的な姿勢やここ最近は原油相場がそのトレンドを加速させている」と述べ、「原油価格が反落しても、株価は年初来の高値水準を維持している」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.86%。同年債(表面利率1.625%、償還2026年2月)は1/8下げて97 7/8。

  財務省が21日実施した5年物インフレ連動 国債(TIPS)の入札(発行額160億ドル)の結果によると、最高落 札利回りはマイナス0.195%となった。インフレ期待値を示唆する5年債と同年限TIPSの利回り格差(ブレークイーブンレート)は3日連続で拡大し、この日は2bp上げて1.51ポイントとなった。今年2月には0.95ポイントと、2009年以来の低水準に縮小していた。

  ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズの金利ストラテジスト、ボリス・ルジャビンスキ氏は「投資家がTIPSの持ち高を増やそうと考える理由は、実際にインフレが加速すると見込んでいるか、インフレ予想値の上昇を見込んでいるかのどちらかだ」と述べた。

  今月14日に発表された3月の米消費者物価指数(CPI)は食品とエネルギーを除くコア指数が前年同月比で2.2%上昇した。

  先物トレーダーは米金融当局が年内に利上げする確率を63%織り込んでいる。これは週初めの50%から上昇した。 
原題:Treasuries Fall as Jobless Claims Drop, Oil Near Five-Month High(抜粋)

(相場を更新し、第5段落以降を追加します.)
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