ウォーレン米上院議員がSECを批判-コーエン氏の新会社設立で

エリザベス・ウォーレン米上院議員(民主、 マサチューセッツ州)は、米証券取引委員会(SEC)がスティーブン・コーエン氏とのインサイダー取引事件での和解後わずか数カ月で同氏のヘッジファンド業界復帰を容認したとして、SECを批判している。コーエン氏は、ヘッジファンド運営会社で起きたインサイダー取引に絡みトレーダーの監督責任を問われていたが、1月にSECと和解した。

  ウォーレン議員はSECのホワイト委員長に宛てた21日付の書簡で、「この決定は、投資家を保護し、腐敗や不法な投資運用慣行から金融市場の統合性を支え、不法行為を行った者に大きな責任を負わせるSECの能力に深刻な疑問を生じさせる」と記した。

Elizabeth Warren

Photographer: Drew Angerer/Bloomberg

  同議員が問題視しているのは、SECとコーエン氏との間で1月に成立した和解。この和解では、コーエン氏によるヘッジファンド運用や、外部投資家向けに資金を運用する会社のトレーダーの監督を2018年まで禁じている。ただ和解では会社の所有には制限を設けておらず、コーエン氏は新会社「スタンフォード・ハーバー・キャピタル」を設立。同社は流動性の低い証券や私募債への投資を計画している。 

  ウォーレン議員は書簡で、コーエン氏の新会社設立について、「容認し難く、投資家の保護というSECの基本使命をあざけるものだ」と言明した。

Steven Cohen.

Photographer: Scott Eells/Bloomberg

  SECの報道官は先週、コーエン氏の新会社についてのブルームバーグの質問に対しコメントを控えた。スタンフォード・ハーバーの広報担当ジョナサン・ガスサルター氏は、スタンフォード・ハーバー設立はSECとの合意に沿っていると指摘。コーエン氏は同社で働く人の行動を監督しないためだと説明した。

原題:Senate’s Warren Rips SEC for Letting Steven Cohen Start New Firm(抜粋)

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