バーゼル委、金利リスク考慮し銀行監督を強化-資本増強要請は見送り

  • 銀行はマイナス金利シナリオと資産への影響検討を
  • 金利変動によるリスクは「重大」-バーゼル銀行監督委員会

バーゼル銀行監督委員会は銀行が財務上抱える金利リスクに対応して、国際的な規制を強化したが、金融業界からの強い反発を受けて資本基準の引き上げは見送った。

  米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)などから派遣されたメンバーで構成するバーゼル銀行監督委員会は、金利変動によるリスクは「重大」であり、金利の「歴史的な低水準からの正常化」が進む可能性のある現状においてはなおさら大きいと指摘。21日に発表された規制は、銀行が長期、もしくは満期まで保有する顧客融資債権などの資産で、金利変動によって価値が変わる可能性のあるものが対象とされている。

  現行の監督機関主導のアプローチに代わり、バーゼル委員会を中心に新たな自己資本基準を設ける案は昨年、銀行業界から強い反発を受けた。同委員会はこの日の発表で、「銀行業界からのフィードバックに留意」し、銀行財務において「本来不均一な」金利リスクには現行システムを強化することで「より適切に対応できる」との結論に至ったと説明した。

  新たな監督基準は「2004年に最初に原則を発表して以来、市場や監督現状に起きた変化を反映させており、特に多くの国や地域で異例の低金利が設定されている現状を考慮した」と同委員会は説明。さらに、「マイナス金利のシナリオと、マイナス金利が資産と負債に非対称の影響を与える可能性」についても銀行は検討するべきだと、同委員会は促した。マイナス金利については、これ以上の詳細に触れていない。

原題:Banks Face Tighter Rules on Interest Rate Risk in Basel Revamp(抜粋)

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