産油国の収入、ドーハ増産協議不調の前に3.5兆円増加

  • エネルギー会社、ドーハ会合前に原油29%上昇で恩恵受ける
  • ロシアの原油生産の価値は37億ドル、サウジは33億ドル増加

原油市場安定に向け17日にドーハで開かれた増産凍結協議では合意に至らなかったものの、会合までの間に産油国の収入は急増した。

  ブルームバーグが集計したデータによれば、サウジアラビアとロシアが増産凍結を検討していると報じられて以降、ドーハ会合が不調に終わるまでの間に原油価格は29%上昇。世界の原油生産の価値は総額320億ドル(約3兆5100億円)増加した。設備投資が削減される中、米国などの国々の生産が減少したほか、ナイジェリアやイラクなどでパイプラインの不具合が起こったことで供給が抑制され、価格上昇につながった。

  北海ブレント原油価格はドーハ会合までの2カ月間に、1バレル当たり約10ドル上昇して約43ドルとなった。イランが参加しない合意にサウジアラビアが同意しなかったことから、協議は不調に終わった。イランは数年に及ぶ経済制裁が解除されたことを受け、増産を望んでいる。各国は原油生産を過去最高水準で維持することを示唆していたため、増産凍結で合意された場合に市場のファンダメンタルズ(需給関係)にどれ程の影響があったかは不透明だ。

  国際エネルギー機関(IEA)の生産推計を利用したブルームバーグの算定によれば、価格上昇によりロシアの原油生産の価値は約37億ドル、サウジは33億ドル、それぞれ増加した。

原題:Oil Producers Saw $32 Billion Boost Before Doha Freeze Talk Fail(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE