生産正常化へ着実に前進、自動車や半導体-熊本地震から1週間

熊本県を中心とした大きな地震が14日に発生して1週間となり、被災で生産を停止していた自動車や半導体メーカーなどの関連工場で復旧作業が進んでいる。

  国内車両組み立てラインの操業を相次ぎ停止しているトヨタ自動車は、25日以降に段階的に再開すると発表した。系列部品メーカーのアイシン精機は、熊本県内の二つの子会社でエンジンやボディー部品の生産を停止していたが、同社広報担当の外山正之氏は21日の電話取材に、供給余力のあるメキシコと中国でドア関連部品の代替生産を始めたことを明らかにした。

  アイシンは国内でも九州の他社に代替生産を依頼しているという。被災した熊本の工場のうちダイカスト工場は電源が復旧し、設備を確認して生産復旧の準備を始めたとした。

  半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスでは、熊本市にあるルネサス・セミコンダクタ・マニュファクチュアリングの川尻工場で22日から一部工程の生産を再開すると発表。現地に2事業所がある半導体装置メーカーの東京エレクトロンは、21日から事業所復旧や生産再開準備に従事する社員の出勤を順次開始すると発表した。

  部品調達の不足は自動車メーカーなどの生産活動に大きく影響する。政府でも被災した企業と関連した下請け企業への影響を含め、丁寧に状況を聴取しながら今後の対応に万全を期していくと、菅義偉官房長官が18日の会見で述べている。東日本大震災のあった2011年には国内自動車生産が前年比13%減の約840万台に落ち込んでいた。

  官房長官の21日午前の会見によると、一連の地震による死者48人、重軽傷者1100人超となっている。熊本県災害対策本部の同日午前11時半現在の被害状況では、震災後に身体的負担による疾病で死亡したと思われるのが10人。気象庁によると、14日夜から21日午前10時までに震度1以上の地震が756回あった。

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