ドラギECB総裁、刺激策は奏功との楽観論を展開か-21日政策委

  • ユーロ圏の失業率はエコノミスト予想よりも速いペースで低下
  • エコノミスト調査によれば、政策委は新たな措置を発表しない見通し

ドラギ総裁が欧州中央銀行(ECB)の刺激策が奏功していると世界に伝えたいなら、それを示す幾つかの証拠があるようだ。

  ECB政策委員会は21日に新たな措置を発表しないと見込まれているが、ドラギ総裁は記者会見の場を利用し、マイナス金利や無制限の銀行向け資金供給、1兆7000億ユーロ(約210兆円)の債券購入プログラムがユーロ圏のインフレ率押し上げに十分である兆候を指摘する可能性がある。インフレ期待はなお弱いものの、失業率や需給ギャップといった指標は同総裁の主張により大きな説得力をもたらしている。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチのエコノミスト、ジル・モエック氏(ロンドン在勤)は「ドラギ総裁は実体経済の回復力から慰めを得ることができる」と述べ、「3月に発表された追加緩和が徐々に効果を表すだろう」と予想した。

  ユーロ圏の失業率は2月に10.3%と、約4年ぶりの低水準となった。これは米国に比べてなお2倍以上の高水準であり、スペインなど周辺国のはるかに高い失業率が覆い隠されているものの、エコノミスト予想よりも速いペースで低下しており、債務危機発生以降の上昇分を帳消しにする水準に近づきつつある。

  ECBはフランクフルト時間21日午後1時45分(日本時間同8時45分)に政策スタンスを発表し、その45分後にドラギ総裁が記者会見する。ブルームバーグのエコノミスト調査では、主要政策金利であるリファイナンスオペの最低応札金利は0%、中銀預金金利はマイナス0.4%でそれぞれ据え置かれると予想される。前回3月の政策委ではこれらの金利を引き下げると同時に月間の資産購入額を30%余り増額し、800億ユーロとしていた。

原題:Draghi Can Argue Glass Is Half Full as ECB Pumps Up Stimulus(抜粋)

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