ソニーのジャクソン財団持ち分取得、競合社がEUに介入要請-関係者

  • ソニーが未保有分取得で大きな影響力得るとワーナーやインパラ主張
  • BMGも欧州委への申し立てを検討中と関係者

ソニーが故マイケル・ジャクソン氏の遺産を管理する財団から折半出資の音楽出版会社ソニー/ATVミュージックパブリッシングの未保有分を買い取る計画をめぐり、競合企業が欧州規制当局に介入を要請している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  ワーナー・ミュージック・グループと独立系レコード会社の団体は欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会に対し、ソニーが7億5000万ドル(約823億円)で持ち分を買い取る今回の合意で価格設定と契約面で過大な影響力を得ると主張している。関係者は部外秘情報だとして匿名を条件に明らかにした。ベルテルスマン傘下のBMGライツ・マネジメントは欧州委に同様の申し立てを行うことを検討中だと別の関係者が述べた。

  ソニー/ATVはビートルズやテイラー・スウィフト、ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズなどのアーティストの版権を管理する。同社は3月にジャクソン財団から未保有分を買い取り完全子会社とすることで合意し、今週正式契約を結んだ。

  競合他社の主な懸念は、音楽出版ビジネスで既に最大手のソニーが今回の取引により、音楽ストリーミングサービス会社の英スポティファイやアルファベット傘下のユーチューブなどとのライセンス契約交渉時により大きな影響力を持つことだ。オンライン音楽市場の昨年の売上高は69億ドル。

  独立系レコード会社を代表するロビー団体のインパラは欧州委に対し、今回の取引について阻止もしくは、2012年のソニーとユニバーサルによるEMIグループ買収のケースと同様に一部アーティストの世界的版権の売却を強制することを求める意向。

  複数の関係者によると、ワーナーの弁護士は今月、今回の取引に関して欧州の規制当局者と協議した。

  ワーナーとBMG、ソニー、欧州委の広報担当はコメントを控えている。

原題:Sony Music Rivals Said to Seek EU Action on Michael Jackson Deal(抜粋)

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