日本株連騰で2カ月半ぶり高値、原油上昇などリスク選好-全業種高い

更新日時

21日の東京株式相場は3連騰。原油市況の上昇や海外株堅調、為替の円安推移と世界的なリスク選好の流れに加え、日本銀行などへの政策発動期待も根強い中、およそ2カ月半ぶりの高値を付けた。東証1部33業種は鉱業や非鉄金属、海運株など資源セクター中心に買われ、輸送用機器や不動産、証券、鉄鋼株など全て高い。

  TOPIXの終値は前日比27.90ポイント(2%)高の1393.68、日経平均株価は457円8銭(2.7%)高の1万7363円62銭。TOPIXは2月3日、日経平均は同2日以来の高値水準。

  ファイブスター投信投資顧問の大木昌光運用部長は、「多くの市場関係者がネガティブになり過ぎていた。株価が上昇し、慌てて買いが入っている」と指摘。為替も「1ドル=105円を試しにいった株価形成、心理から言えば、円安になっている」と話した。

  20日のニューヨーク原油先物は3.8%高の1バレル=42.63ドルと続伸し、ほぼ5カ月ぶり高値を回復。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で米国の生産減少が明らかになり、イラクの副石油相は同日、5月にロシアで生産量据え置きを目指した産油国会合が開かれるだろうと述べた。また、ロンドン金属取引所(LME)のアルミニウム相場も2.2%高とことしに入り最大の上昇、鉄鉱石価格も10カ月ぶりの高値に戻した。

  きょうのドル・円相場は、午前に一時1ドル=109円90銭と2週間ぶりのドル高・円安水準に振れた。午後は同50銭ー80銭台で推移、前日の日本株終了時の108円93銭よりなお円安だった。20日の欧米株は上昇し、きょうの中国上海総合指数も一時1%下げたものの、その後は下げ渋り。SMBC日興証券の圷正嗣株式ストラテジストは、「原油の上昇基調が維持され、それが終わらないのではないかという期待感でリスクオンになり、リバーサルの動きが強く出ている」とみている。

  また、来週27ー28日には日銀が金融政策決定会合を開く。ゴールドマン・サックス証券は4月の日銀緩和を基本シナリオにするとし、上場投資信託(ETF)購入の増額が柱と予想。年間買い入れ目標は、倍以上の7兆円前後への引き上げ検討の可能性があるとしている。

  東証1部の売買高は22億8362万株、売買代金は2兆4742億円、上昇銘柄数は1753、下落は149。売買代金上位ではソフトバンクグループやトヨタ自動車、ファーストリテイリング、KDDI、マツダ、富士重工業、富士フイルムホールディングス、野村ホールディングス、東京エレクトロン、三井不動産、スズキが高い。半面、2017年3月期を減収減益と計画した安川電機のほか、さくらインターネット、いちごグループホールディングスは安い。

  軽自動車車両の燃費試験データで不正操作があった、と20日に発表した三菱自動車はストップ安。三菱自と取引関係がある明電舎、ジーエス・ユアサ コーポレーションも売られた。みずほ証券は、販売停止で軽自動車市場の競争緩和につながるとし、ダイハツ工業やスズキ、ホンダの業績にはポジティブとの見方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE