ブラジル株:下落-国内景気に対する懸念が大統領弾劾の期待を上回る

  • インフレは予想を上回って加速し、失業率は上昇
  • 銀行のイタウがボベスパ指数を最も押し下げた

20日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は下落。この日発表の経済指標が懸念される内容となり、政権交代に関する期待以上に相場に影響を与えた。同指数は前日、10カ月ぶり高値水準にあった。
 
  この日発表された4月中旬までの拡大消費者物価指数(IPCA)は予想を上回る上昇となったほか、失業率は上昇し、ブラジルが直面する経済的苦境があらためて示される形となった。ルセフ大統領の弾劾プロセスの進展に伴い新政権の誕生が景況感の回復につながるとの期待が高まり、ブラジル株はここ3カ月、世界で最も良好なパフォーマンスを見せていた。

  証券会社モダルマイスのチーフエコノミスト、アルバロ・バンデイラ氏はリオデジャネイロから電話取材に応じ、「ブラジルの現状は悪く、さらに悪化が見込まれる。投資家は、政策の改革には時間がかかる可能性を考慮し楽観的見方を修正すべきだ。見通しは明るさを増してはいるが、何ら保証はない」と語った。

  ボベスパ指数は前日比0.1%安の53630.93で終了。構成銘柄61のうち38銘柄が下落した。一時1%安まで下げたが、ブラジル最高裁がルラ前大統領は閣僚ポストへの就任が可能かどうかの判断を延期したことを受け下げの一部を取り戻す展開となった。

  銀行のイタウ・ウニバンコ・ホールディングは1.9%安で、ボベスパ指数を最も押し下げた。1-3月決算の内容が嫌気され、住宅建設・販売のMRVエンジェニャリア・エ・パルチシパソンエスは6%安と指数採用銘柄で最低のパフォーマンスだった。

原題:Brazilian Stocks Decline as Economic Concern Offsets Impeachment(抜粋)

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