米クアルコムの4-6月見通し、市場予想と同水準-中国で契約増

更新日時
  • アップルからの一部受注失うとの懸念で株価下落
  • 4-6月期業績はライセンス料問題解決が下支え

携帯電話用半導体メーカーで最大手、米クアルコムの4-6月(第3四半期)の売上高と利益見通しはアナリスト予想とほぼ同水準だった。高額スマートフォンの需要は鈍化しているが、アジアでのライセンス契約をめぐる問題の解決や最新チップへの関心の高まりが業績を支えている。

  クアルコムは昨年の業績や株価に打撃を与えた問題の解決で前進したと説明したものの、同社経営陣が電話会議でアップルの「iPhone(アイフォーン)」用部品の一部受注を失う可能性を示唆したことから、株価は20日の時間外取引で下落した。

  スティーブ・モレンコフ最高経営責任者(CEO)は、クアルコムの主要顧客が新たなサプライヤーを探すと想定して自社の支出や利益の目標を設定したと述べた。アナリストの間ではクアルコムの最大顧客であるアップルがモデムの一部にインテル製品を採用し始めるとの見方が浮上していた。クアルコムの別の主要顧客であるサムスン電子は既に2社以上からモデムの供給を受けている。

  ベッカー・キャピタル・マネジメントのファンドマネジャー、シド・パラク氏は、「投資家の見方にはクアルコムがアップルの一部ビジネスを失うという要素がある」と指摘した。

  クアルコムの株価はモレンコフCEOの電話会議での発言の後、時間外取引で一時2.7%下落した。通常取引終値は0.5%高の52.09ドルだった。年初来では4.2%上昇している。

ライセンス契約

  同社は昨年の成長の足かせとなった障害の克服に近づいていると説明。中国でライセンス契約が増え、韓国のLG電子との問題は解決し、最新チップ「スナップドラゴン820」の注文が増加したとモレンコフCEOは述べた。デレク・アベール社長は「中国市場は引き続き強い」と指摘し、「数カ月前よりも強気な見方だ」と述べた上で、「他の新興国市場の一部でマクロ経済問題などを背景に弱さが見られることが、われわれの強気な見方をある程度抑えている」と付け加えた。

  20日の発表資料によると、4-6月期の売上高は52億ー60億ドル、1株利益は一部項目を除いたベースで90セントから1ドルとなる見込み。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は、1株利益が99セント、売上高が55億1000万ドルだった。

  1-3月(第2四半期)の純利益は前年同期比11%増の11億6000万ドル(1株当たり78セント)。売上高は19%減の55億5000万ドル。一部費用を除いたベースの1株利益は1.04ドルで、アナリスト予想は96セントだった。売上高のアナリスト予想は53億3000万ドルだった。

原題:Qualcomm Forecasts Are In Line on Progress in China Dispute (2)(抜粋)

(経営陣のコメントや1-3月期業績を追加して更新します.)
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