米国株:小幅高、S&P500は4カ月ぶり高値水準維持-原油上昇

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20日の米株式相場は小幅高。原油相場の上昇を背景にエネルギー株に買いが入り、S&P500種株価指数は4カ月ぶり高値水準を維持した。一連の企業決算は市場に明確な方向性を与えるには至らなかった。

  原油相場の回復を好感して株式相場は午後に上昇したが、取引終盤に失速し、上昇の大半を失った。イラクの副石油相が5月にロシアで生産量据え置きを目指した産油国会合が開かれると述べたことが、原油相場の上昇につながった。ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズの1株当たり利益はアナリストの予想を上回ったが、コカ・コーラは利益がほぼ予想通りだった。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%上昇の2102.40で終了。一時は0.5%上昇し、昨年7月以来の高値を付けた。ダウ工業株30種平均は42.67ドル(0.2%)高の18096.27ドルで終えた。114ドル上げる場面もあった。ナスダック総合指数は0.2%高。

  インベスコ・パワーシェアーズのシニア株式商品ストラテジスト、ニック・カリバス氏は「相場を本格的に押し下げるような弱材料は出ておらず、発表されている決算は予想通りだ」と指摘。「相場が最高値に迫っていることから、運用担当者の間では乗り遅れまいとする不安心理があり、先行きはさほど悪くないとの見方につながっている。それが相場を下支えている」と述べた。

  ディスカバー・ファイナンシャルは2011年以来の大幅高。クレジットカード利用額の増加が寄与した。ユナイテッドヘルス・グループは続伸。19日に医療保険制度改革法(オバマケア)に基づき個人向け保険を販売する保険取引所について、少なくとも16州で撤退することを明らかにした。一方、コカ・コーラは昨年8月以来の大幅安。利益がほぼ予想通りにとどまり、より強い事業好転を期待していた投資家を落胆させた。バンク・オブ・アメリカが投資判断を引き下げたボーイングは1.6%下落。

  S&P500種は2月に付けた1年10カ月ぶりの安値から15%戻し、年初来では2.9%高となっている。原油相場の回復や中国景気の安定兆候、金融政策が引き続き成長を支援するとの楽観が背景にある。同指数は昨年5月に付けた最高値まであと1.3%に迫っている。

  第1四半期決算は金融危機以降で最大の減益になると予想されており、S&P500種構成銘柄は9.5%の減益が予想されている。21日にはマイクロソフトやゼネラル・モーターズ(GM)、グーグルの親会社アルファベットなど同指数構成企業36社が決算を発表する。

  原油相場が続伸し、S&P500種のエネルギー株指数は過去3日間で4.3%上昇した。

原題:U.S. Stocks Climb With S&P 500 Holding 4-Month High as Oil Rises(抜粋)

(第2段落と第5段落以降を追加し、更新します.)
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