中国中銀、追加策に消極的-ゴールドマンとUBSが成長予想引き上げ

  • 今年の中国成長率をゴールドマンとUBSは6.6%と予想
  • 人民銀の馬駿氏は企業レバレッジの過剰な拡大に注意すると説明

中国人民銀行(中央銀行)が刺激策の追加にそれほど積極的でない姿勢を示している。国内経済の成長が加速している兆しを受け、民間エコノミストは相次ぎ経済成長率見通しを上方修正した。

  人民銀自体は政策スタンス変更について公式声明を一切出していないが、国営の新華社通信が18日配信した論説で最初のシグナルが発せられた。金融政策は今後数カ月、一定の緩和を維持する一方で、昨年と比べ慎重さがより顕著になるだろうと新華社は伝えた。

  人民銀研究局の馬駿チーフエコノミストは19日遅くに行った国内メディア向け説明会で、将来の政策運営は成長支援継続の必要性を見極めながら、企業レバレッジ(借り入れ)の行き過ぎた拡大といったマクロ経済リスクを防ぐために注意を払うことになるだろうと語った。

  中国が15日発表した3月の統計で、工業生産から固定資産投資に至る幅広い活動の持ち直しが示され、金融・財政緩和の効果が出ている兆候が強まった。3月の与信もエコノミスト予想を上回る伸びとなった。

利下げ

  北京在勤の宋宇氏らゴールドマンのエコノミストは今週のリポートで、1-3月(第1四半期)と比べ「国内投資への政策支援は積極さが低下するものの、緩和バイアスは引き続き維持すると見込んでいる」と指摘した上で、「政策当局が成長の状態をめぐる懸念を後退させる公算が大きい」とコメントした。

  2016年の中国経済成長率について、ゴールドマンは6.6%と予測し、従来予想(6.4%)を上方修正した。UBSグループも15日、今年の中国成長率見通しを6.2%から6.6%に引き上げた。

  香港在勤の汪濤氏らUBSのエコノミストは先週のリポートで、「財政・与信の政策支援が強いままの一方で、緩和の勢いはピークに達した可能性が高いと考えている」と説明し、年内の利下げをもはや予想していないことを明らかにした。

原題:PBOC Signals Less Appetite for Stimulus as Outlook Strengthens(抜粋)

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