【個別銘柄】出光やいちご高い、燃費不正の三菱自急落、コナミも売り

更新日時

20日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  石油・鉱業株:石油輸出国機構(OPEC)で産油量4位のクウェートでの石油労働者ストの継続を材料に、19日のニューヨーク原油先物は3.3%高の1バレル=41.08ドルと5営業日ぶりに反発。17日の産油国会合の増産凍結決裂後に広がっていた下値不安が遠のいた。昭和シェル石油(5002)が前日比4%高の1124円、出光興産(5019)が5.6%高の2241円、国際石油開発帝石(1605)が2%高の869円など。出光は、減損発生による2016年3月期純損失の拡大を19日に発表したが、野村証券では石炭、有機EL事業の上振れに意外感があったとし、目標株価を2350円から2820円に上げた。

  いちごグループホールディングス(2337):6.3%高の523円。16年2月期の連結営業利益は前の期比88%増の154億円だった、と19日に発表。従来計画の148億円も上回った。収益柱の不動産再生分野で賃料収益や物件売却益が増加、クリーンエネルギー事業でも7件の発電所で売電収入が発生し始め黒字化を達成した。17年2月期は20%増の185億円を計画。同時に発表した新中期経営計画では、19年2月期の営業利益目標を250億円とし、原則減配しない累進的配当政策の導入を掲げた。

  三菱自動車(7211):15%安の733円。車両の燃費試験における不正行為が発覚し、記者会見することが分かった午後の取引で急落した。

  コナミホールディングス(9766):6.1%安の3520円。スマートフォン向け対戦型カードゲーム「遊戯王デュエルリンクス」について、品質向上のため、4月下旬としていた配信予定日を延期するとウェブサイトで公表した。事前登録は35万人を突破していた。

  アシックス(7936):4.5%高の2270円。スポーツ分野で包括提携している早稲田大学のラグビー蹴球部が今シーズンから使う新ユニホームに、体へのフィット感を高めた新素材「ワープモーション」が採用されたと20日付けの日本経済新聞朝刊が報道。競技中に相手選手から引っ張られにくいのが特徴で、今後の新素材需要が見込まれた。早大ラグビー部のホームページによると、スクラムの際に新ユニホームの脇部分の模様が重なると、早稲田の「W」文字が浮かぶ。

  東京製鉄(5423):1.7%安の689円。17年3月期の売上高は前期比11%減の1200億円、営業利益は49%減の90億円を計画すると19日に発表。製品価格下落の影響を受けた前期に続き1割を超す減収を想定、営業利益面では電力料金などエネルギーコストの低下で35%増益だった16年3月期から大きく悪化する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、製品価格値上げの発表に反して会社計画は想定外の低水準で、ネガティブと分析した。

  さくらインターネット(3778):21%高の1485円。システムソフト(7527)と業務提携し、住居を中心とした安全や利便性、エネルギー効率など生活価値を向上させるHOME IoT(モノのインターネット)サービスに特化した合弁会社を5月に設立する、と20日午前に発表。第1弾として、ホームセキュリティのスマートロック(電子錠)を扱う。協業を通じた業容拡大が見込まれた。シスソフトは50円(48%)高の154円とストップ高。

  五洋建設(1893):3.2%高の521円。クレディ・スイス証券は19日、新規に投資判断を「アウトパフォーム」、目標株価を570円とした。株価は潜在的な利益成長が織り込まれておらず、割安と評価。官公庁工事の売上高比率が高く、海上土木や五輪関連など土木の大型受注が見込める上、建築粗利率改善などから17年3月期の連結営業利益は247億円を見込む。16年3月期の会社計画は193億円。

  クボタ(6326):4.6%高の1671.5円。主力の農機、建設機械で在庫の半減を目指した生産、販売改革に乗り出すと20日付の日本経済新聞朝刊が報道。販売担当者に携帯端末を配布、細かな営業情報を把握するなどし、昨年末に約2000億円相当だった在庫を18年末に1000億円まで減らすという。

  東京ドーム(9681):6.8%安の480円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は19日、投資判断を「オーバーウエート」から「中立」、目標株価を800円から520円に下げた。東京ドームと東京ドームホテルの改装工事の影響を業績予想に織り込み、17年1月期は会社計画と同じ前期比18%減の104億円と、従来の142億円から減額した。来期も152億円から120億円に見直し。

  イソライト工業(5358):15%高の219円。16年3月期の連結営業利益は前の期比73%増の16億8000万円と、従来計画の12億円から上振れたもようと19日に発表。海外での自動車関連、半導体製造装置向けの受注が堅調、海外子会社のコスト削減も寄与する。期末配当は1株2円から3円に上積み、年間でも5円と前の期実績の4円から増やす。同社はセラミックファイバーメーカー。

  山崎製パン(2212):6.6%高の2515円。野村証券は19日、投資判断「買い」を継続し、新しい目標株価を2750円とした。ヤマザキ本体は値引き抑制の中でも増収を継続、アイテム削減の効果で中期成長性も魅力などと評価。16年12月期の営業利益は会社計画の300億円に対し320億円、来期は340億円と予想した。

  サイバネットシステム(4312):5%高の777円。米シノプシス(本社:カリフォルニア州)が開発、サイバネトが販売・サポートしている照明設計解析ソフトウエア「ライトツールズ」の最新バージョンの販売を開始した、と19日に発表。LED照明や液晶ディスプレー用バックライト、自動車ヘッドランプなど照明光学系を対象としており、今後の更新需要を見込む買いが入った。

  神戸発動機(6016):14%高の80円。16年3月期純利益は7600万円と、従来計画の5000万円から上振れたもようと19日に発表。前の期は21億900万円の赤字。下期に部品販売が予想を上回り、収益性が改善した。

  塩水港精糖(2112):4.4%高の263円。16年3月期の連結営業利益は前の期比75%増の10億円と従来計画から70%上振れたようだ、と19日に発表。腸内フローラ効果の追い風でオリゴ糖の販売が好調に推移、適切価格での原糖買い付けによる製造コストの低下も寄与した。

  エボラブルアジア(6191):ストップ高となる501円(17%)高の3400円。訪日旅行事業で「民泊」運営企業に対する新規サービルを開始する、と20日午前に発表。第1弾として、国内航空券やJR、高速バスチケットなど旅行商材をOEMで提供する。

  藍澤証券(8708):3.2%安の582円。16年3月期の連結決算速報値を19日に公表、営業利益は前の期比73%減の7億9200万円にとどまった。

  グローバルウェイ(3936):マザーズ市場への新規上場2日目となった20日午後にようやく初値を形成、公開価格の2960円に対し4.7倍の1万4000円だった。上場初日は買い気配のまま取引が成立しなかった。同社は、求人情報「キャリコネ」の運営などソーシャル・ウェブメディア事業を中心に展開、16年3月期営業利益は前の期比2.5倍の1億9600万円、1株利益は121.26円になったもよう。終値は1万4300円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE