米インテル:1.2万人削減へ-4~6月見通しは市場予想に届かず

更新日時
  • クルザニッチCEOはデータセンター向けチップなどに軸足をシフト
  • 人員削減対象は従業員の11%相当、株価は時間外取引で下落

半導体メーカーで世界最大手の米インテルは19日、従業員の11%に相当する1万2000人を削減すると発表した。パソコン(PC)市場の低迷が5年目に向かっているのを受けて、経費節減を進める。

  インテルはデータセンター機器や接続機器用のチップなど高成長分野に経営の重点をシフトすると説明した。同社はまた、4-6月(第2四半期)売上高がアナリスト予想に届かない見通しも示した。発表資料によると、売上高は約135億ドル(約1兆4800億円)となる見込み。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は142億ドルだった。
  
  PC出荷は2016年1-3月(第1四半期)に10年ぶりの低水準に落ち込んだ。PC用チップが売上高の6割近くを占めるインテルは、ライバル企業から市場シェアを奪取し、サーバー用チップで優位に立つことで、ノート型PC需要の長引く低迷による打撃を辛うじて回避してきたが、こうした対応でも不十分なことが明らかになりつつある。ブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)は、携帯端末用半導体市場への進出策に新たな力を吹き込みPC需要のてこ入れを目指し、新たな経営幹部を招聘(しょうへい)している一方で、ベテラン幹部は同社から去っている。

  スターンアジーCRTのアナリスト、ダグ・フリードマン氏は人員削減について、インテルの経営陣が環境変化に対応しているとして投資家を勇気付けるだろうが、同社はコスト管理強化でさらなる行動を取る可能性が高いと予想した。

  インテルは発表資料で、最近の経営幹部の入れ替えの一環としてステーシー・スミス最高財務責任者(CFO)が製造・販売部門責任者としての新たな役割を担うことも明らかにした。

  19日の米株式市場ではインテル株は前日比0.2%安の31.60ドルで終了。時間外取引では業績と人員削減の発表に伴う売買停止後に一時2.4%安を付けた。

  同社によると、4-6月期の粗利益率は約61%となる見通し。

  1-3月(第1四半期)の純利益は前年同期比2.7%増の20億5000万ドル(1株当たり42セント)。売上高は7.2%増の137億ドル。アナリスト予想平均は、1株利益が37セント、売上高が138億ドルだった。

  インテルは2016年通期増収率を前年比で1桁台半ばと予想した。スミスCFOは電話会議で見通しを下方修正した理由について、PC市場の落ち込みが予想より大きく1桁台後半になるためだと説明した。

  クルザニッチCEOはスミス氏の新たな役割について、同社事業でのより多くの経験を積む機会になり、従業員の50%以上を監督することになると述べた。また、人員削減は単なるコストカットだけではないと述べ、将来的に成長をもたらす分野に集中するための経営資源の確保を図るものだと説明。自動車や工業、小売りといった市場向けのチップの販売を目指していると付け加えた。

 
原題:Intel to Cut 12,000 Jobs, Forecast Misses Amid PC Blight (2)(抜粋)

(通期増収率見通しと電話会議での幹部コメントを追加して更新します.)
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