米国債:下落、原油反発でインフレ加速観測が高まる

更新日時

19日の米国債は下落。原油価格が上昇し、インフレが加速するとの見方が強まった。債券市場が示す今後10年間のインフレ期待値は約3週間ぶりの大幅上昇となった。

  TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「原油相場が継続的に回復したら米国債にとっては確実に圧力となるだろう。それはこの先のインフレ加速を示唆するからだ」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.79%。同年債(表面利率1.625%、償還2026年2月)は1/8下げて98 18/32。

  TDセキュリティーズのゴールドバーグ氏ら原油価格の回復に伴い長期インフレ連動債券が上昇すると見込んでいる。3月半ばには10年物インフレ連動債(TIPS)の買いを奨励。30年物TIPS買い・5年物TIPS売りも勧めた。

  通常の10年債と同年限のTIPSとの利回り格差である10年ブレークイーブンレートは4bp拡大し、1.62%となった。これは3月30日以来で最大の伸びだった。原油先物相場は5日ぶりに上昇。クウェートでのスト継続が材料になった。

  経済成長やインフレ見通しを懸念する投資家を中心に債券資産の需要が高まっている。ブルームバーグのデータによれば、償還期限10年以上の米国債リターンは年初から6%超に押し上げられた。

  欧州や日本でマイナス金利が導入され、投資家は長期債に目を向けている。中でも比較的利回りの高い米国債に注目が集まっている。この日の独10年債利回りは0.17%だった。

原題:Treasuries Decline as Inflation Bets Heat Up Amid Oil Recovery(抜粋)

(相場を更新し、第4段落以降を追加します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE